ニフティは5月22日、ISP「@nifty接続サービス」の一部で7月5日以降、新たな混雑対策を導入すると発表した。通信経路が混雑した場合、同じ設備を利用しているユーザーのうち、特に通信量が多いユーザーから順に、通信速度を一時的に制御する。
IPv6アドレスで接続している場合は対象外。2006年4月から行ってきた、ファイル交換ソフト利用時の通信速度の制限は廃止する。
新たな取り組みは、通信経路が混雑した際、その時点でほかのユーザーと比べて特に通信量が多いユーザーの通信速度を一時的に制御するもの。混雑状態が緩和され次第、制限を解除する。「一般的な動画サービスの利用やデータの送受信を制限するものではない」としている。
対象は、「@nifty光」「@nifty with ドコモ光」「@nifty光 プロバイダーコース」「@nifty光 with フレッツ」「Bフレッツコース」「フレッツ・ADSLコース」「フレッツ・ISDN」など。
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