「女磨き、おろそかにしていませんか?」 ちふれの広告が炎上 「不快な思いさせた」と削除
「仕事、家事、育児……女磨き、おろそかにしていませんか?」――ちふれ化粧品のこんなWeb広告に批判が集まり、ちふれが26日、削除・謝罪した。
「仕事、家事、育児……女磨き、おろそかにしていませんか?」――ちふれ化粧品は5月26日、こんなキャッチコピーで掲載していた美白ジェルのWeb広告について、「多くの方に不快な思いをさせた」とし、広告を削除して謝罪した。
この広告をめぐっては、「仕事や育児で疲れている女性に『女磨き』まで強制して追い詰めるなんて」「ちふれのイメージとかけ離れている」などの批判が、Twitterなどで集まっていた。
ちふれは、1947年総合の化粧品メーカー。「高品質・適正価格」を掲げ、手頃な価格の化粧品を製造しており、大手スーパーなどで手に入れられる。
広告は、美白機能を備えたオールインワンジェル「美白うるおいジェル」をアピールするもので、24日、Yahoo!JAPANとの共同企画として掲載がスタートした。
サイトでは「仕事、家事、育児……いつの間にか『女磨き』をおろそかにしていませんか?」と問いかけ、「時短美容を活用すれば、忙しい日常と女磨きはちゃんと両立できるんです」と同商品をアピール。Twiterにも、同様な内容の広告ツイートを掲載していた。
サイトには「『女磨きレベル』診断」と称した診断コンテンツも。「おにぎりやパンだけで食事を済ませることがある」「どんなときでもキレイな所作や言葉遣いを心がけている」「『でも』『だって』『どうせ』などの言葉は使わない」など15の問いに答えると、ユーザーの“女磨き度”を「○%」と判定するものだった。
この広告をめぐり、Twitterなどで「仕事や育児で疲れている女性に『女磨き』まで強制して追い詰めるなんて」「化粧は『女磨き』のためではない」「質実剛健なちふれのイメージとかけ離れている」などと批判が起きていた。
同社は26日、Web広告を削除し、「多くの方にご不快な思いをさせてしまう表現をしたことを深くお詫びします」と謝罪。Twitter広告の配信も止めた。
「今回の広告表現が皆様を傷つけたり不快な思いをさせてしまうとは想定できていなかった」が、SNS上での意見などから「弊社のコミュニケーション活動の問題に気づかせていただいた」としている。
今回の件を通じ、ユーザーの同社への期待も再認識したとし、「遅きに失した感もあるが、今回の問題の本質に目を向け、信頼回復について真摯に考え、今後のコミュニケーション活動に生かす」としている。
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