ソフトバンクは5月29日、新卒採用のエントリーシート選考に人工知能(AI)「IBM Watson日本語版」(以下、Watson)を活用すると発表した。統一された評価軸で公平な選考を目指すほか、人事担当者のエントリーシート確認時間を減らし、面接などの対面コミュニケーションを増やす狙いもある。
対象は、同社の新卒採用枠応募者(入社時に30歳未満の既卒者、他企業での就業経験者を含む)。Watsonの自然言語処理機能を活用し、提出されたエントリーシートを項目ごとに評価。Watsonが合格基準を満たしていると判断した項目は選考通過扱いとし、それ以外は人事担当者が内容を確認して合否の最終判断を行うという。
Watsonの活用で、人事担当者のエントリーシート確認時間を従来比で75%減らせると見込む。余った時間で応募者との対面コミュニケーションを増やすとしている。
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