Twitterのジャック・ドーシーCEOは、「有料プレミアム会員制度を創設する」という選択肢をいまも完全には捨てていないようだ。米ITブログメディアのRecodeが、5月22日に米サンフランシスコで開催されたTwitterの年次株主総会での一幕を伝えている。
記事によると、ドーシーCEOは投資家から提案された「Twitter有料化」のアイディアを「以前から考えていた」と認め、「そのアイディアは、ずっと検討されている。しかしわれわれは、Twitterが経済的な立場にかかわらず、世界中の誰もが自由にアクセスできることを望んでいる。そのためには無料であるべきだ」「今日、特別な発表はない」と付け加えた。
ドーシーCEOが早急な有料化を否定した一方、同記事では、Twitterを救済するために“協同組合化”する提案があることにも触れている。それが実現した場合、組合員になったTwitterユーザーは月額数ドル(数百円)を支払うことになる。今回の株主総会でも経営側はこの提案を拒否したそうだが、可能性がゼロになったとは言えないだろう。
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