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Twitter身売り交渉、salesforce.comも撤退:そして誰もいなくなった
9月に浮上したTwitterの身売り交渉のうわさは、GoogleやDisneyに続き、最後に残っていたsalesforce.comも交渉から手を引いたことで事実上終わった。
米Twitterの身売り交渉から、米salesforce.comも撤退したと、米Financial Timesが10月14日(現地時間)、salesforce.comのマーク・ベニオフCEOへのインタビューに基いて報じた。
ベニオフ氏はFinancial Timesに対し、「今回はわれわれは手を引いた。我が社にそぐわない話だった」と語った。ベニオフ氏は、買収を断念する理由は複数あると説明した。
Twitterは9月、salesforce.com、Google、Apple、Microsoft、Disneyなどと買収交渉を始めたとうわさされた。その後、salesforce.com以外の企業は撤退したと報じられていた。
salesforce.comも手を引いたことで、交渉相手は一旦ゼロになったが、Twitterのアドバイザーは引き続き身売り先を探していると、2人の情報筋は語った。一方、Twitterの経営陣に近いある人物は、売却計画は実質的に終わったと語った。
Twitterのジャック・ドーシーCEOと親しいあるベンチャーキャピタリストは、salesforce.comの撤退で身売りのうわさが収まり、ドーシー氏は再度ユーザー拡大に向けた戦略に集中できるだろうと語った。
Twitterは第3四半期の業績発表までに身売り交渉をまとめたい意向だと伝えられていた。同社の業績発表は10月27日の予定だ。
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