TwitterがGoogleやSalesforceと身売り交渉開始とのうわさ
MAUが伸び悩んでいるTwitterが、複数の企業と初期段階の売却交渉をはじめたとCNBCなどが報じた。Recodeによると、売却総額は少なくとも300億ドル(約3兆円)という。
米Twitterが米Googleや米Salesforceをはじめとする複数の企業と初期段階の売却交渉をはじめたと、米CNBCなど複数のメディアが9月23日(現地時間)に報じた。
Twitterの取締役の多くは売却に前向きだが、米New York Timesによると、ジャック・ドーシーCEOは抵抗しているという。
TwitterはMAU(月間アクティブユーザー数)および売上高が伸び悩んでおり、DAU(1日当たりのアクティブユーザー数)では新興SNSの米Snapchatに追い越されたと報じられている。
それでも3億人以上のMAUを擁し、(Firehoseと呼ばれる)膨大なデータを有するTwitterは多くの企業にとって大きな価値があるだろう。
米Recodeは、上記2社の他、Apple、Microsoft、Facebook、Disneyなどのメディア大手、ComcastやVerizonなどの通信サービスを売却先候補として挙げている。
RecodeはTwitterの売却総額は少なくとも300億ドル(約3兆円)になるとみている。
そうなると、LinkedInの買収でMicrosoftに負けたSalesforceは手を引くことになりそうだ。MicrosoftはLinkedInを262億ドルで買収した。
TwitterもドーシーCEOも、この件について沈黙を守っている。Twitterの次の決算発表は10月25日前後になる見込みだ。
関連記事
- Google+は「Google for Work」のコアに──Googleが3つの更新を発表
Googleが、ソーシャルサービス「Google+」のデフォルトを「新しいGoogle+」にシフトし、「コレクション」および「コミュニティ」をGoogle Appsユーザーの組織内コミュニケーションの場にすると発表した。 - Twitterの4〜6月期決算は売上高が予測に届かず、MAUは3億1300万人と伸び悩み
Twitterの4〜6月決算は、売上高が20%増、赤字幅は縮小したが、売上高はアナリスト予測を下回った。MAUは前期からほぼ横ばいの3億1300万人。 - Twitter、存在理由を説明する「何が起こっていますか?」キャンペーンを開始
TwitterはただのSNSではなく、世の中のリアルな出来事を知るためのツールだと説明するキャンペーン「It's what's happening(何が起こっていますか?)」が始まった。 - Microsoft、LinkedInを262億ドルで買収
MicrosoftがビジネスSNSを運営するLinkedInを262億ドル(約2兆7700億円)で買収する。 - GoogleはTwitterを買収するべきだ――しないだろうが
GoogleはFacebookに対抗するために、Twitterを買収する必要があると一部の専門家は主張している。しかし、GoogleはTwitterなしでも成功しており、買収は不要だとの見方も。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.