SkypeまでもがSnapchat化──「ストーリー」的機能やリアクションを追加
Microsoftが通話/メッセージングサービス「Skype」を大幅刷新し、Snapchatの「ストーリー」のような「Highlights」機能やFacebook Messengerのリアクションのような機能を取り入れた。Androidアプリは既に新版になっている。
米Microsoftは6月1日(現地時間)、同社の通話/メッセージングサービス「Skype」の大幅な刷新を発表した。全体的にSNS的な要素が増え、米Facebookも取り入れた米SnapのSnapchatの特徴である「ストーリー」に似た機能「Highlights」が追加された。
Androidアプリは同日から、iOSアプリでも間もなく新バージョンになる。デスクトップ版も向う数カ月中にアップデートされる。
「ストーリー」のような「Highlights」
Highlightsは、Snapchatのストーリーと同様に、写真や動画をまとめて投稿する機能。Snapchatのストーリーとの大きな違いは、ストーリーは24時間で消えるが、Highlightsは1週間で消えるところ。スワイプしてカメラを起動し、写真や動画を撮影してコンタクト全体あるいはグループを選んで投稿する。
今のところSnapchatやFacebookのアプリにあるようなAR(拡張現実)マスクはないが、それらと同じように写真や動画にイラストや手描き文字を追加できる。
レストランやGIFアニメを検索できる「Find」タブ
会話中に「Find」タブを選ぶと、その場でBing検索やアドインでGIFアニメやYouTube動画などを検索できる。検索結果はすぐに会話に投稿できる。
ビデオチャットでの写真やビデオの共有、その他
ビデオチャット中に写真や動画を共有できるようになる。会話しながら写真についてのリアクションの絵文字を投稿することもできる。
リアクションは、テキストチャットでも使える。Facebook Messengerのように予め用意されている幾つかの絵文字から選ぶことで、すぐにリアクションできる。
自分のフキダシの色を決めて誰の発言か分かりやすくするなど、他にも幾つかの工夫が施されている。
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