クラウドファンディングで資金集めていた「そらゆめ」が破産
アニメグッズなどのクラウドファンディングサイト「CROSSクラウドファンディング」運営元のそらゆめが破産。破産開始決定後も、クラウドファンディングサイトで支援募集が続いていた。
帝国データバンクによると、アニメグッズなどを予約販売するクラウドファンディングサイト「CROSSクラウドファンディング」を運営するそらゆめが6月2日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債総額は調査中。
CROSSクラウドファンディングは6日昼過ぎまで稼働しており、商品の予約や支援が可能な状態だった。そらゆめの倒産をいち早く知った取引先企業の1社が、同サイトで商品を購入しないよう注意を呼び掛ける異例の事態になっていた。
そらゆめは2005年設立。モバイル向けゲームコンテンツの開発や運営を手掛け、「ひぐらしうみねこカードバトル」「ラ・モード=セレクト」などを提供。2011年3月期に約7300万円、12年3月期には約5億3900万円の売上高を計上するなど急成長していた。
アニメグッズなどのクラウドファンディングサイト「CROSSクラウドファンディング」も運営。今年5月にも新規プロジェクトを立ち上げており、「刀剣乱舞−花丸−」のステンレスボトルや「Re:ゼロから始める異世界生活」のTシャツなどの受注を受け付けていた。
破産開始決定4日後の6日昼過ぎまで30以上の商品の支援や予約が可能な状態だったが、6日午後2時過ぎごろ、サイトにアクセスできなくなった。
そらゆめをめぐっては、取引先企業の畑精密工業が5日、Twitterで倒産を速報。CROSSクラウドファンディングの商品について「絶対に購入しないでください」などと注意喚起していた。
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