米Amazon.com、容量無制限オンラインストレージを廃止
米Amazon.comの容量無制限オンラインストレージプランが提供終了。アマゾンジャパンは日本向けに同サービスを継続提供している。
米Amazon.comのオンラインストレージサービス「Amazon Drive」に容量無制限でファイルを保存できる「Unlimitedストレージプラン」が、提供を終了していることが分かった。日本時間の6月8日現在、Amazon Driveの容量の上限は30TBになっている。アマゾンジャパンの日本向け無制限プランは提供が続いている。
海外版Amazon DriveのUnlimitedストレージプランは、年額59.99ドル(約6600円)で、ファイルの種類、サイズを問わずオンラインストレージにアップロード・ダウンロードできるプランだった。同プラン終了後は、同じく年額59.99ドルで1TBまで保存できるプランを提供している。1TB分の容量を増やすごとに59.99ドルが加算され、上限の30TBでは年額1799.7ドル(約19万7000円)となる。
Unlimitedストレージプランを契約していたユーザーは、180日以内に新たにプランを選択しない場合、または選択したプランより使用容量が超過している場合、アップロード時期が古いファイルから順に超過分が削除される。
写真ファイルだけを無制限に保存できる「Prime Photo」はサービスを継続する。
アマゾンジャパンが国内のAmazonプライム会員向けに提供している「Unlimitedストレージ」(年額1万3800円)は、6月8日現在もサービス提供が続いている。
容量無制限のオンラインストレージをめぐっては、米Microsoftが提供している「OneDrive」の無制限プランや、米Bitcasaの無制限プランがかつて存在していたが、いずれも無制限プランを終了している(Bitcasaはサービス自体も終了し、現在サイトはアクセスできない)。
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