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Bitcasa、うたい文句の「容量無制限」終了 「需要が少なかった」

「容量無制限」が売りだったクラウドストレージのBitcasaが無制限プランを終了。「需要が少なかった」ことを理由に挙げている。

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 クラウドストレージの米Bitcasaは、「容量無制限」の個人向け有料プランを11月15日で終了することを明らかにした。現ユーザーには容量有限の有料プランへの移行を求めており、移行しない場合は同日付けでアカウントとデータを削除するとしている。

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Bitcasa
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容量無制限の「Infinite Drive」だったが……

 Bitcasaは、Dropboxなどのようにローカル上のデータをクラウド経由で同期させる形ではなく、プライマリーストレージとしてクラウド上に置く仕組みのため、ローカルドライブの容量に左右されず“容量無制限のHDD”として利用できることをうたっていた。昨年8月には日本市場への本格参入を発表していた

 同社によると、2011年のローンチ以来40P(ペタ)バイトに上るデータを預かるまでに成長。パフォーマンス改善に向けてバックエンドシステムを一新するのに合わせ、容量無制限プラン(月額99ドルまたは年額999ドル)も終了することに決めた、という。


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無制限プランの終了を告知するサポートページ

 サービスのうたい文句だった容量無制限プランを終了する理由として「主に需要が少なかったこと」を挙げてている。1Tバイト以上を必要としていたユーザーは全アカウントの0.5%、さらに10Tバイトが必要なユーザーは0.1%未満に過ぎないのだという。乱用するユーザーも増えることで「無制限プランの維持はビジネスとして成立しない」という結論に達したとしている。

 無制限プランユーザーは、最大1Tバイトの「プレミアム」プラン(月額1200円か年額1万1900円)か、従来の最大5Tバイトから最大10Tバイトに拡大した「プロ」プラン(月額1万1900円または年額11万9900円)に11月15日までに移行する必要がある。移行しない場合は同日でデータを削除するため、データをダウンロードしておくよう求めている。

 また無制限プランユーザーで、別のプランに移行する場合に、既存データが新プランの最大容量を超えている場合はデータをダウンロードするなどして減らす必要がある。

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