「iPhone 8」(仮)は「Touch ID」非サポート──KGIが予測を更新
9月に発表されるとみられる「iPhone 7s」「iPhone 7s Plus」「iPhone 8」(すべて仮)について、Apple製品予測で定評のある台湾KGI証券のアナリスト、ミンチー・クオ氏が新たな予測を発表した。
Apple製品予測で定評のある台湾KGI証券のアナリスト、ミンチー・クオ氏が、米Appleが9月にも発表するとみられる次期iPhoneについての予測を更新した。米StreenInsider.comが同氏の予測を転載した。
クオ氏はこれまでに言及したことを含めて予測を10項目に整理した。このうち幾つかを紹介する。
9月に発表されるのは、5.8インチの有機ELディスプレイを搭載するハイエンドモデルと、4.7インチと5.5インチの液晶ディスプレイの2モデルと計3モデル。クオ氏はモデル名については触れていないが、ここでは仮に、5.8インチを「iPhone 8」、4.7インチを「iPhone 7s」、5.5インチを「iPhone 7s Plus」としておく。
iPhone 8はほぼベゼルレスで、物理的なホームボタンもない。仮想の(ソフトウェアでの)ホームボタンはあるが、このボタンには指紋認証機能はないという。ディスプレイ下での指紋認証機能を切り捨てたことで、iPhone 8は9月の発表に間に合うとクオ氏は予測する。発表は3モデル同時だが、iPhone 8の発売は他の2モデルより遅れるという。
クオ氏はiPhone 8に指紋認証が何らかの形で搭載されるかどうかについては言及していない。その代わり、3Dセンサーによる顔認識機能をサポートするとしている。
iPhone 8とiPhone 7s PlusのRAMは3GB、iPhone 7sは2GBで、ストレージはそれぞれ、64GBと256GBの2種類。すべてのモデルのポートはLightningだが、USB Type-CのICも組み込まれているという。
やはりiPhoneの予測で定評のある米Bloombergのマーク・ガーマン記者も同日、iPhone 8についての予測記事を公開した。
ガーマン氏によると、3モデルは前面・背面ともガラス製で、非常に細いステンレスフレームで接続されている。フレームが細いので全体がガラス製に見えるくらいという。
ガーマン氏は、クオ氏も言及している3Dセンサーによる顔認識機能はiPhone 8でTouch IDに代わる機能になる可能性があるとしている。ガーマン氏の情報筋によると、このセンサーは、数百ミリ秒でユーザーの顔をスキャンして端末をロック解除する。また、顔の前に端末を持ってこなくても、例えばテーブルの上に端末を置いたままでも機能するという。この機能はまだテスト中で、iPhone 8には搭載されない可能性もあるとしている。
今年はiPhone発売10周年に当たる。iPhone 8は10周年記念の特別端末という位置づけになりそうだ。
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