米Microsoftは目が不自由な人の視覚を音声で補助するiPhoneアプリ「Seeing AI」を公開した。米国、カナダ、インド、香港、ニュージーランド、シンガポールのApp Storeからダウンロードできる。現時点で日本は対象外。
ユーザーの周囲にある文書、製品のバーコード、人をSeeing AI内のカメラで撮影するとAI(人工知能)で認識し、その情報を音声で伝える。
メニューには短いテキスト、文書、製品、人の4つのボタンが用意され、認識するとその内容をiPhone内蔵の合成音声で読み上げる。対象となる文書などの全体が読み取れるように、位置調整などを音声でガイドしてくれる。
人物は顔認識で名前が分かっている場合には名前を読み上げ、表情なども知らせてくれる。
現在対象プラットフォームはiPhoneのみ。地域の対応を含め、徐々に広げていくという。
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