過去のタイムラインを切り取る「mstdn-picker」:マストドンつまみ食い日記
一定期間のローカルタイムラインを切り取って公開できるツールは、リアルタイムメディアとの相性がいい。
テック系ポッドキャスト「backspace.fm」と連動したマストドンのインスタンス「グルドン」に新たなツールが生まれた。ローカルタイムラインの一部を切り抜き、公開する「mstdn-picker」だ。
backspace.fmではオーディオストリーミングで番組を放送し、それをほぼ丸ごと編集したものをポッドキャスト番組に収録し、配信している。リアルタイムでの放送を聞いているリスナーは、グルドンのタイムライン上で反応し、そのリアクションをポッドキャスターがトークに反映させる。
グルドンがスタートし、これまでTwitterのハッシュタグで反応していたリスナーはほぼ移住が終わり、ほとんどのリアクションはグルドン上で行われている。現在のポッドキャストでのリスナー数は2万6000人以上。そのうち1800人以上がグルドンユーザーとなっている。
放送とリンクしたタイムラインには放送内容に対する生のリアクション、関連するURLの提示など貴重なものばかりだが、リスナーが後でローカルタイムラインを遡るのは骨の折れる作業だ。
それを圧倒的に楽にしてくれるツール「mstdn-picker」が、リスナーのなるさんにより公開された。
トゥートの開始IDと終了IDを指定すると、その間のローカルタイムラインでのトゥートを時系列にまとめてくれるのだ。その放送をこれから聴き始める人は、生成されたページを最初から見ていけばいい。執筆時点では過去5回の放送中のタイムラインがアーカイブ化されており、いつでも参照できる。
これがTwitterであれば、ハッシュタグを頼りに関連ツイートをTogetterなどでまとめる作業が必要だ。ハッシュタグだけだと数日でその手がかりすら消えてしまうからだ。
なるさんによれば、現在はこのツールをグルドン専用にしているが、需要があれば他のインスタンスでも設定可能だという。
マストドンとリアルタイムメディアは相性がいいのはグルドンとbackspace.fmで実感しているが、この新ツールにより非同期ユーザーも置いてけぼりを食らわずに済むことになり、リアルタイムメディアの受け皿としてのマストドンの応用範囲がさらに広がったのではないかと思っている。
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