順天堂大学医学部附属順天堂医院は7月28日、通院が難しい患者向けにiPadを使った遠隔診療サービスを脳神経内科で開始すると発表した。パーキンソン病や認知症など、神経疾患や慢性疾患の患者の通院にかかる身体的・経済的負担を軽減するのが狙い。
診療には、日本アイ・ビー・エム(IBM)が開発した遠隔診療支援アプリを活用。ビデオ通話機能によって医師と患者、患者の家族、患者宅の医療関係者たちが顔を合わせて会話できるため、通院時の対面診療と同様の効果が期待できるという。医師が直接薬局に処方箋を送付し、患者宅に薬を届ける機能も備えた。
今後は、医療現場でiPadを積極的に活用し、医療や介護に関するビッグデータを蓄積。人工知能(AI)技術で、患者別に的確なアドバイスを提供できるようにするという。
関連記事
- Microsoft、次期「HoloLens」に独自のAIコプロセッサ搭載へ
Microsoftがディープニューラルネットワーク(DNN)用のAIコプロセッサを独自開発していると発表した。次期「HoloLens」のプロセッサ「HPU 2.0」に搭載する計画だ。 - AIが「眠そうな表情」を判断 居眠り運転防止技術 パナソニックが開発
「眠そうな表情」「まばたきの仕方」からドライバーの眠気を予測、検知するという。 - 「ご希望を承りましたにゃ」――ヤマト運輸のLINE「ねこ語」が話題に 狙いは
ヤマト運輸のLINE公式アカウントの“ねこ語”対応が話題に。導入の狙いは。 - 「AIにノーベル賞を取らせる」──ソニーコンピュータサイエンス研究所所長が語る「AIと生物学の未来」
「ノーベル委員会を相手にチューリングテストを挑む」というソニーCSL所長の北野CEO。「ノーベル賞を取れるAI」の未来像と、AIが打破すべき科学の課題を語った。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.