Mozilla、1GBまでのファイルをWebブラウザで安全に転送できる「Firefox Send」
Mozillaが、ChromeやEdgeブラウザでも使えるファイル転送ツール「Firefox Send」を公開。1GBまでのファイルをページにドラッグ&ドロップすると暗号化されてURLが表示され、これを送る相手に知らせる。相手がダウンロードするか24時間経過するとファイルは自動消滅する。
Mozillaは8月2日(現地時間)、実験的プロジェクト「Firefox Test Pilot」で「Firefox Send」を公開したと発表した。最大1GBまでのファイルをWebブラウザ経由で転送できる機能だ。
Firefox Test PilotはFirefoxの新機能を試すプロジェクトだが、Sendは初のスタンドアロンサービス。つまり、Firefox以外の、ChromeやEdgeなどのWebブラウザでも利用できる。なお、筆者が確認したところ、Mac版Safariでは使えなかった。
特徴は、アップロードしたファイルが暗号化され、1回のダウンロード後あるいは24時間経過後に自動的に削除されるところだ。これにより、安全にファイルをやりとりできるとしている。
使うには、Sendのページを開き、送りたいファイルをドラッグ&ドロップするだけだ。アップロードできると画面に一意のURLが表示され、「クリップボードへコピー」をクリックするとこのURLをコピーできる。このURLをメールやメッセンジャーなどで送りたい相手に連絡すれば、相手は自分のWebブラウザでこのURLを開き、「ダウンロード」ボタンをクリック(タップ)すればいい。
暗号化されるが自動的に復号されるので、ダウンロードされるのはオリジナルのままのファイルだ。
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