ニュース
AdobeがAcrobatとReaderをアップデート、8月8日の更新でリグレッション
8月29日のアップデートでは、8日の更新で発生した機能リグレッション(デグレード)と、ホットフィックスで復活していた脆弱(ぜいじゃく)性の両方を修正した。
米Adobe Systemsは8月29日、AcrobatとReaderのセキュリティ情報を更新し、機能リグレッション(修正済みのバグや不具合が復活すること)を解決するための新たなアップデートの公開を明らかにした。
Adobeによると、8月8日に公開したAcrobatとReaderの更新版(バージョン2017.012.20093、2017.011.30059、2015.006.30352)について、一部のユーザーに影響するXFAフォーム機能のリグレッションが発生し、影響を受ける顧客向けにオプションでホットフィックスが提供された。
このホットフィックスによって、8日のアップデートで修正されていた脆弱(ぜいじゃく)性のうちの1件(CVE-2017-11223)が復活。29日のアップデート(バージョン2017.012.20098、2017.011.30066、2015.006.30355)では、機能リグレッションとCVE-2017-11223の脆弱性の両方を修正した。
CVE-2017-11223は解放後使用問題に起因する深刻な脆弱性で、悪用されればリモートでコードを実行される恐れもある。Adobeによると、この脆弱性を含めて、8日のアップデートで修正した問題を悪用する動きは現時点で確認されていないという。
関連記事
- リグレッション(りぐれっしょん)
regression / 退行 / 機能後退 - Adobe、Flashなどのセキュリティアップデート公開
Flashは、できるだけ早く最新バージョンに更新する必要がある。AcrobatとReaderでは計67件の脆弱(ぜいじゃく)性を修正した。 - Adobe、Flash PlayerとAdobe Connectの脆弱性を修正
Flash Playerの脆弱(ぜいじゃく)性では、リモートの攻撃者にコードを実行される恐れがあり、できるだけ早く最新版に更新する必要がある。 - Adobe、Flash Playerの脆弱性を修正 直ちにアップデートを
Flash Playerの25.0.0.171までのバージョンに、複数の深刻な脆弱(ぜいじゃく)性が存在する。 - Adobe、「Flash Player」の脆弱性を修正
Flash Playerの更新版となるバージョン25.0.0.171では、計7件の脆弱(ぜいじゃく)性が修正された。特にWindowsやMacでは更新を急ぐ必要がある。 - Adobe、Flash PlayerやAcrobat、Readerなどのアップデートを公開 Flashは優先度「1」
Flash Player、Acrobat、Reader、Campaign、Photoshop、Creative Cloud Desktop Applicationの脆弱(ぜいじゃく)性を修正するセキュリティアップデートが公開された。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.