神社の擬人化ゲーム「社にほへと」開発中止 DMMが謝罪
2017年夏に公開を予定していたブラウザゲーム「社にほへと」が開発中止に。神社本庁がゲームシステムに苦言を呈するなど、物議をかもしていた。
DMM GAMESは9月11日、2017年夏に公開を予定していた、神社を擬人化したブラウザゲーム「社にほへと」(やしろにほへと)の開発中止を発表した。「クオリティーの向上、不具合修正のために開発を続けていたが、クオリティー確保、安定的なサービス提供に支障がある」として中止を決めたという。
日本各地の神社を擬人化したキャラクター「社巫娘」(しゃみこ)が、穢(けが)れたこの世を救うために戦うというストーリー。「女神転生」シリーズで知られる鈴木一也さんと西谷史さんがシナリオを担当し、キャストには声優の水樹奈々さん、中島愛さんらを起用するとしていた。17年3月中旬に事前登録を始め、約1カ月間で10万人を超えるなど注目を集めていた。
だが、ニュースサイト「おたぽる」が4月上旬、事前登録のおみくじ(ガチャ)で、登場キャラがレアリティに応じて「大吉」「凶」などと区分されている――といったゲームシステムに対し、神社本庁が苦言を呈していると報道。「配慮不足では」「デリケートな部分に触れている」などと、ネット上でも物議をかもしていた。
運営側は4月下旬に「事前登録おみくじに不具合を確認した」として緊急メンテナンスを始め、事前登録を休止。6月にはYouTube上のプロモーション動画も非公開にし、リリースすることなく開発終了となった。事前登録時にユーザーが入力した情報は、全て破棄するという。
DMM GAMESは「サービス開始をお待ちいただいたお客さまには、多大なるご迷惑をおかけいたしますこと、心よりおわび申し上げます」と謝罪している。
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