楽天、NBAを国内独占配信へ 「Rakuten TV」で提供
楽天が米プロバスケットボール協会(NBA)とパートナーシップ契約を結んだ。日本国内でのNBAの放映、配信を楽天が独占する。
楽天は10月10日、米プロバスケットボール協会(NBA)と複数年のパートナーシップ契約を結び、日本国内でのNBAの独占的な放映・配信を行うと発表した。今シーズン(17日開幕)中にも動画配信サービス「Rakuten TV」などで放映を始める。
週9試合(平日1日1試合、週末1日2試合)を視聴できる購読型のパッケージサービスを用意。NBA全試合から楽天がセレクトしたものを、Rakuten TVで配信する。Rakuten TVとは別契約で、月額972円(税込)で提供予定。
また、NBAの既存サービス「NBA LEAGUE PASS」の運営も楽天が引き受ける。1カ月間か1年間で契約すると、「全チームの全試合を見る」「1チームの全試合を見る」「毎月8試合を見る」のプランから選んでネット視聴できる。これまではNBA会員に登録する必要があったが、楽天IDで申し込み可能にする。視聴先は公式サイト「NBA.com」、アプリ「NBA App」のほか、Rakuten TVから選ぶ。料金は検討中としている。
このほかテレビ放送などは、サブライセンス提供を含め交渉中という。動画配信以外にも、楽天が展開するECサイト「楽天市場」やオンライン・キャッシュバックサイト「Ebates」でNBA公式グッズの販売を検討している。
楽天の三木谷浩史社長は「今回のパートナーシップを通じて、グローバルでのバスケットボールの存在感をより高めていくことに貢献できれば」としている。NBAのコミッショナー(最高権威者)のアダム・シルバーさんは「NBAのライブ中継、コンテンツを見たいという日本の熱心なファンの期待に応えていく。楽天と協業し、今までにない最も包括的な形で放映・配信を実現することを楽しみにしている」とコメントした。
楽天は、17年9月にNBAの「ゴールデンステート・ウォリアーズ」と、16年11月にスペインのサッカーチーム「FCバルセロナ」とスポンサー契約を締結。国内でもJリーグクラブチームの「ヴィッセル神戸」とプロ野球団の「東北楽天ゴールデンイーグルス」を運営している。
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