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記者会見を自動で書き起こし、AIで要約 徳島県が実験
徳島県知事の記者会見などを自動で書き起こし、AIで要約する実験がスタートへ。職員が手作業で10時間かけていた会見録の作成を2時間に短縮できるという。
徳島県とメディアドゥは10月24日、県知事の記者会見などを自動で書き起こし、人工知能(AI)で要約する「AI要約サービス」の実証実験を、30日から始めると発表した。職員が手作業で10時間かけていた会見録の作成を2時間に短縮でき、ユーザーが指定した文字量で要約できるという。
Googleの音声認識API「Cloud Speech API」を活用してメディアドゥが開発した「音声自動文字起こしシステム」と、ユーザーが文字量を設定(10%〜90%など)すると、その分量で対象の文章をAIが要約するエーアイスクエア(メディアドゥの提携企業)の「AI要約技術」を利用する。
知事定例記者会見の「知事発表事項」について、自動で文字起こししてテキストデータ化。誤りがあれば職員が修正し、「速報版」の会見録として会見当日中にWebサイトに掲載する。2日後には「確定版」も公開し、AIで要約できるようにする。また、徳島県Webサイトに掲載中の県審議会の会議録の「AI要約」も提供。業務効率化や情報発信の強化につなげる。
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