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20年前、スカリーに聞いたジョブズのこと(復刻インタビュー)CloseBox(2/2 ページ)

Appleの暫定CEOに就任したばかりのジョブズについてどう思っているかを追い出した人物に聞いた、1997年9月19日掲載のインタビューを復刻してみた。

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ジョブズの判断は正しかった

松尾 Appleの新「暫定」CEOに一言。

スカリー スティーブ・ジョブズがAppleにアクティブな形でカムバックしたのは非常にいいことだと考えています。過去1カ月、彼が行った決定は私の考え方と一致しており、適切な判断だったと思います。Appleが復活するというふうに世間も感じているのではないでしょうか。

松尾 Microsoftとの提携も正しかったと。

スカリー どちらにとっても実利的な判断だったと思います。Microsoftは8500万ドルをMacintosh用アプリケーションで稼いでいますし、MacintoshとAppleが健康でいれば、将来も収入が保証されるわけですから。あれほどの大物がAppleを信用しているということは、いいことです。まさに、Win-Winゲームです。

松尾 AppleのCEOに復帰してほしいという要請があったらどうしますか。

スカリー 私がAppleを去ったときにはAppleはナンバーワンの売り上げを持つパーソナルコンピュータ会社でした。負債もありませんでした。イノベーションのリーダーでもありました。それだけで私には十分です。Appleはここ4年間で大きな過ちを犯してきました。それは、Appleのビジネスをわかっていない人間が上に立っていたからです。Steve JobsはAppleを再びエキサイティングな会社にしてくれると信じています。私は今は、小さい会社を立ち上げることに喜びを覚えています。

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現在のSiriの原型とも言えるKnowledge Navigatorはスカリーが主導したコンセプトだった
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