DeNAとガリバー、カーシェアで提携 相乗効果で「クルマ購入」活性化
DeNA、ガリバー、akippaが事業提携。ガリバーの店舗などでクルマを売買するユーザーにAnyca、akippaの利用を勧め、カーシェアの普及とクルマ購入の活性化につなげる。
個人間カーシェアサービス「Anyca」を提供しているディー・エヌ・エー(DeNA)は11月10日、中古車買い取り・販売の「ガリバー」を運営するIDOM、駐車場シェアサービスを手掛けるakippaと事業提携すると発表した。ガリバーの店舗などでクルマを売買するユーザーにAnyca、akippaの利用を提案。「所有」だけでなく「シェアリング」を促し、維持費などの軽減でクルマ購入の活性化も狙う。
クルマや駐車場を必要なときだけ使い、使わない間は他人に貸し出す――というCtoC(消費者−消費者間)サービスのニーズが顕在化する中、3社で普及を後押しする考えだ。ガリバーなどIDOMの店舗で、ユーザーがクルマを売買するタイミングでAnycaとakippaを紹介し、活用を検討してもらう。まず静岡エリアで始める。
ガリバーを通じて2つのサービスに登録すると、他の人にクルマや駐車場をシェアしたときに受け取る金額が増えたり、Anycaの利用料を割り引くクーポンが付与されたりする。ガリバーは「クルマの維持費などを軽減でき、購入の活性化を見込める」としている。
DeNAは2015年にAnycaをスタート。スマートフォンアプリを通じ、自分のクルマを貸したい人と、車を借りたい人をマッチングする。都内を中心に9万人以上の会員、3500台以上のクルマが登録されている(17年9月時点)。09年設立のakippaは、契約されていない月極駐車場や個人宅の車庫を15分単位で貸し出せるサービスを提供している。
交通エコロジー・モビリティ財団の調査(2017年3月)によれば、国内のカーシェア駐車場数は1万2913カ所(前年比20%増)、車両台数は2万4458台(同24%増)、会員数は約108万人(同28%増)に成長。17年11月には、NTTドコモがオリックス自動車などと組んで「dカーシェア」を始めるなど異業種も参入している。
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