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クラウド接続する全自動飛行の産業用ドローン、β版公開 「世界中のどこからでも制御」

ロボットシステムやドローンを開発するRapyuta Robotics(ラピュタ・ロボティクス)が「Rapyuta c.drone」のβ版を公開。クラウド接続可能な全自動飛行ドローンだ。

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 ロボット向けシステムやドローンを開発するRapyuta Robotics(ラピュタ・ロボティクス)は11月15日、クラウド接続できる全自動飛行の産業用ドローン「Rapyuta c.drone」のβ版を公開した。Webブラウザなどを通じて好きな場所からアクセスでき、離陸や着陸も自動で行うため、操作技術を持つパイロットがいなくても利用できるという。

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「Rapyuta c.drone」

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クリシナムルティ・アルドチェルワンCOO

 Rapyuta c.droneは離陸、飛行、着陸、充電の全てを自動で行える自立飛行型ドローンで、同社のクラウドプラットフォーム「rapyuta.io」を通じて操作や管理が可能。クリシナムルティ・アルドチェルワンCOOは「Webブラウザさえあれば、世界中のどこからでも制御できる」と説明する。

 普段は充電器を兼ねたドッキングステーションに格納されており、ステーションごと貸し出し先の敷地などへ設置する予定。必要なときだけ飛行させられるため、使った分だけ料金を支払う従量制課金モデルを検討しているという。用途に合わせてrapyuta.io上に他社のアプリケーションやセンサーなども追加できるとしている。

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飛行する時だけ中のドローンが出てくる

 アルドチェルワンCOOは「今市場で一番売れているドローンは、自立飛行しデバイスと接続できるもの。私たちはより自立性と拡張性に優れたドローンを提供し、幅広い分野で使えるようにしたい」と話す。法人向けに広範囲の警備や大規模構造物の点検、建設作業の進捗確認、災害時の情報収集などの利用を想定しているという。

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ドローン市場の分析。縦軸が「自立性」、横軸が「拡張性」
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利用想定シーン

 しかし、今回発表したものはあくまでβ版。現在提供に向けパートナー企業と実証実験を行っているという。実験を通じてユーザーのニーズを把握し、提供時には導入からオペレーション、メンテナンスなどを含む包括的なサポート体制を整えるとした。

 「具体的な日付はまだ決まっていないが、2018年には出したいと思っている。来年中に100台ほどの提供を目指したい」(アルドチェルワンCOO)

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