ソフトバンクロボティクスは11月20日、業務用清掃ロボット事業への参入を発表した。第1弾として、米Brainの自動運転技術(Brain OS)を搭載した搭乗式スクラバー(床洗浄機)を2018年夏に日本で発売する。
同洗浄機は、自律走行で床を洗浄する業務用お掃除ロボット。清掃員が機体に搭乗し、マニュアルに沿って手動運転すると、地図が作成され経路を記憶。スタートボタンを押せば、作成した地図データをもとに清掃ルートを自律走行する。
機体には複数のセンサーが取り付けられており、人や障害物を避けながら走行。安全のため、何かあったときすぐに停止できるよう低速で動く。8時間の充電で3〜4時間駆動。米国では既に、コストコやウォルマートなどに導入済みだという。
清掃業界の高年齢化や雇用難が進む中、ソフトバンクロボティクスは人手不足の解決策として提案。同社は「ロボットは、顔・脚・手の順を追って進化する」とし、「2017年は移動を伴うロボットに力を入れていきたい」と述べている。
(太田智美)
関連記事
- 2足歩行ロボ「Atlas」、バク宙に成功 動画公開「すごすぎる」
2足歩行ロボット「Atlas」が、バク宙を披露する動画がYouTubeで公開され、「すごすぎる」と話題を呼んでいる。 - Boston Dynamics、家庭用ロボット「SpotMini」の新モデル動画
犬型ロボットで知られるBoston Dynamicsが、家庭向け小型ロボット「SpotMini」の新型の動画を公開した。 - 遠隔地から人と上半身をシンクロするロボ「自分の肩だってもめる」
新日鉄住金ソリューションズとNTTドコモは、遠隔地から全身を操作できる、上半身が人型の作業用ロボットを公開した。将来的に、危険な作業場への導入を見込む。 - ソフトバンクとファーウェイ、5Gでつながるロボット目指し実証実験
5Gの活用により、ロボットの価格が下がる可能性も。 - ソフトバンク、ロボットによる「オフィス業務代行」を11月に提供開始
ソフトバンクは11月1日からRPAソリューション「SynchRoid」の提供をはじめる。データの登録や入力など、時間のかかる単純作業をソフトウエアロボットに代行させ、働き方改革などにつなげる狙い。 - ソフトバンクら、Pepperだけでない「ロボット」のイベント開催 50体を展示
イベントでは、Boston Dynamicsのロボットも見ることができそうだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.