「AIを選べる」 オンキヨーが2つのスマートスピーカーを投入
オンキヨーグループがスマートスピーカー2機種を発表。Googleアシスタント搭載の「G3(VC-GX30)」と、Amazon Alexaを搭載しDTS Play-Fiの機能を加えた「P3(VC-PX30)」で、近日販売予定という。
オンキヨーグループは11月30日、スマートスピーカー2機種を国内発表した。Googleアシスタントを搭載したスマートスピーカー「G3(VC-GX30)」と、Amazon AlexaにDTS Play-Fiの機能を加えたスマートスピーカー「P3(VC-PX30)」の2機種を近日販売する予定。同社AI・IoT事業推進室の宮崎武雄室長は「オンキヨーは“AIも選べる”マルチAI戦略だ」と話す。
G3は「普通のスピーカー」に近い見た目で、壁際に置くことも想定した小ぶりな直方体。Googleアシスタントで可能な操作に対応するほか、Chromecast built-inを搭載製品と連携して、複数の製品から音楽やラジオをストリーミング再生することもできる。
P3はG3よりも大きい楕円(だえん)の円柱形をしており、Amazon Alexaの各種機能とスキルを利用することができる。また「Onkyo Music Control」アプリから「DTS Play-FI」機能を使って、対応製品からストリーミング再生が可能だ。
宮崎室長は、スマートスピーカーを「音楽を聞く機会を増やすための道具」と説明。さまざまな企業と協力して開発を進めており、今回発表した2機種はその第1弾という。「スマートスピーカーの購入後、音楽を聞く機会が増えたというユーザーも多い。音声操作で、音楽をもっと人々にとって身近なものにできると考えている」(宮崎室長)
音声操作への取り組みはスマートスピーカーだけに留まらない。すでにAppleの音声アシスタント「Siri」に対応する「RAYZ(レイズ)」シリーズとしてイヤフォンやスピーカーフォンを販売しているほか、17年1月には米SoundHoundとパートナーシップ契約を結び、同社のAI「HOUNDIFY」に対応したスマートスピーカーの共同開発を行っているという。
また、SDL(スマートデバイスリンク)コンソーシアムにも参加し、ロードノイズや閉鎖空間といったクルマならではの環境での音声認識の研究開発を進めるなど、車載スマートスピーカーも視野に入れている。シーンに合わせた商品展開で、屋内外を問わずいつでも音楽を楽しめることを目指すとした。
G3は近日中に家電量販店などから販売予定で、価格は2万5000円(税別)前後を予定。P3は「Amazon Echo」シリーズ同様に販売ページから「招待」メールをリクエストし、招待された人のみが購入できる。価格は3万円前後(税別)としているが、11月30日午後8時現在Amazon.co.jpのページでは3万2184円(税込)となっている。
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