歩くと後ろをついてくる“自走式”スーツケース、日本上陸 来年発売
米ロボットメーカーのTravelmate Roboticsが“自走する”スーツケースを日本でも発売する。スマホアプリと連動し、ユーザーが歩くと後ろをついてくる。
米ロボットメーカーのTravelmate Roboticsは12月4日、ユーザーが歩き出すと後ろをついてきてくれる“自走式”スーツケース「Travelmate」を日本国内で2018年4月に発売すると発表した。専用スマートフォンアプリ(iOS/Android)とBluetooth接続し、ユーザーの動きに合わせ、障害物や段差を避けながら走行する。輸入代理店のイーコネクトがWebサイトで18年2月から予約を受け付ける。12万6000円(税別、以下同)から。
Travelmateは、Bluetooth接続したスマホの位置を検知し、ユーザーが移動するのに合わせて自走する。重いスーツケースを引くことなく、手ぶらで旅行が楽しめるという。
スーツケースを立てた状態と水平に倒した状態のどちらでも走れるが、「水平に倒した方がより安定する」(同社)。空港など混雑する場所でも走行可能で、障害物を自動で避けるという。最大速度は時速9キロ、連続駆動時間は4時間。
スーツケースの重量確認や施錠・解錠などは、専用スマホアプリで操作可能。付属の「GPSタグ」を使えば、アプリからスーツケースの位置を確認できるという。本体前面にあるLEDライトは、バッテリー残量やスーツケースの移動方向に応じて光る。
サイズはS、M、Lを用意。Sサイズは機内に持ち込める大きさ、Lサイズは最大積載量が50ポンド(約23キロ)という。価格は順に12万6000円、14万9000円、17万6000円を予定している。
同製品は、Travelmate Roboticsが約5年をかけて開発した。米国のクラウドファンディングサイト「Indiegogo」で資金を募り、現時点で1300人以上が支援、76万ドル以上を集めているという。
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