iOS、macOSで“致命的バグ”連発 結局アップデートはするべき?:ITりてらしぃのすゝめ(2/2 ページ)
iOSやmacOSで「致命的な不具合」が続くApple。ユーザーは、これらの問題にどう対処すればよいのか。
脆弱性のないOSやアプリはない、だから結局「アップデートすべし」
この不具合が発覚するのと前後して、iOSにおいて「12月2日になった途端に再起動を繰り返す」という不具合も明らかになっています。こちらは特定のロジックを持つアプリをインストールしているときに発生するらしいとされていますが、詳細は明らかになっていません。家計簿アプリをリリースするZaimはその挙動を解析、問題があると思われる部分を推測しています。
これを受け、アップルは最新の「iOS 11.2」を急きょリリース。このバージョンで修正が行われているようです。iOSを利用する方は、こちらもアップデートしておきましょう。
これらを踏まえても、やはり以前のコラムと同様「やっぱりいつかはアップデートをすべし」と言いたいと思います。先のコラムでは「心配ならば1週間待とう」としていましたが、今回の問題発覚は9月末のリリースから3カ月経過してやっと発見されました。正直3カ月待つのはあまりお勧めしないのですが……。
もしかしたら記憶の片隅にあるかもしれませんが、今回問題になったiOS 11.1、macOS High Sierra 10.13.1では、大きな話題になった無線LANの脆弱性「KRACKs」が修正されています。その点を踏まえると、脆弱性が存在しないアプリなどない今、やっぱりアップデートは「いつかはすべし」という結論は変わりません。
今回のように「不具合が発覚したあと、24時間以内に対処がされた」ということを考えると、アップデートを当てないリスクと、当て続けるリスクはさほど変わらないのではないかと思います。もちろん、Appleには猛省してもらい、テストをしっかりしてリリースをしてもらいたいとは思っていますが。
【訂正:2017年12月11日16時05分更新 ※初出時に、脆弱性報告はJPCERTにとありましたが、脆弱性に関する届け出の受付はIPAでした。おわびして訂正致します。】
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