Web広告配信のクリテオ(Criteo)が、サービスを終了する――こんな誤解が12月21日朝、Web関係者の間で広がった。同社が一部ユーザー向けに配信したメールの内容が誤解され、ブログなどに取り上げらたことが原因。同社は「サービスを終了するとの情報は事実ではなく、今後も継続して提供していく」とFacebookページで表明した。
クリテオは、リターゲティング型のディスプレイ広告ネットワークを提供する業界大手で、本社はフランス・パリ。日本では、Yahoo!JAPANなど大手企業から個人ブログまで、幅広いネットメディアに広告を配信している。
12月21日朝、クリテオの広告サービスを導入している一部のブロガーが、クリテオから届いたメールを基に、「クリテオがサービスを終了する」という内容のブログ記事を公開。「クリテオが全サービスを終了するのか」との噂が広まり、騒ぎになっていた。
クリテオによると、これは誤解だという。フランス本社がこのほど、ブロガーなど一部のパブリッシャー(メディア運営者)に対して、「Criteo’s Publisher Marketplace Service」という特定のサービスの終了を告知するメールを送ったが、メールに書かれた日本語訳に、「『Criteoサービス』の終了」と記載されていたため、「クリテオの全サービスが終了する」と誤解を招いてしまったという。
同社は21日午前、Facebookページで「『Criteoがサービスを終了する』という誤った情報が発信されているが、これは事実ではない。当社は今後もサービスを継続して提供する」と表明し、誤解の払拭に務めている。
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