Amazon、「Alexa」をより簡単に無線イヤフォンなどに組み込める開発キット提供へ Boseも採用
Amazonが、音声アシスタント「Alexa」を手軽に製品に組み込むための開発キット「Alexa Mobile Accessory Kit」を発表した。「Alexa Voice Service(AVS)」搭載のBluetoothイヤフォンやスマートウォッチなどが登場しそうだ。
米Amazon.comは1月5日(現地時間)、音声AIアシスタント「Alexa」をサードパーティー製のBluetoothイヤフォンやスマートウォッチなどに簡単に搭載するための開発キット「Alexa Mobile Accessory Kit」を発表した。
現在はBose、Jabra、Bowers & Wilkinsなど一部のメーカーに提供しているが、年内に公開する計画。こちらから申し込める。
Amazonは昨年8月にサードパーティー製品にAlexaを組み込むための開発キット「Alexa Voice Service(AVS) Device SDK」をプレビュー公開したが、これでAlexaを組み込むためにはかなりの量のコーディングが必要だった。新キットを使えば、最小限のコーディングでAlexaを自社製品に組み込める。
このキットでAlexaを組み込んだBluetooth音声端末(ヘッドフォンやスマートウォッチなど)は、モバイル端末上のAndroid/iOS版「Amazon Alexaアプリ」経由でAVSに接続できる。AVSに接続したヘッドフォンなどでは、音楽再生やAlexaのさまざまなスキルの実行が可能だ。
Boseは現在、米GoogleのAI音声アシスタント「Googleアシスタント」搭載のBluetoothヘッドフォン「QC35 II」を販売しているが、Alexa搭載モデルも発売するかもしれない。
Amazonは同日、サードパーティー製品に組み込むAlexaに、Amazon EchoやAmazon Echo Showと同等の遠距離からの音声聞き取り性能を持たせる開発キット「Amazon Alexa Premium Far-Field Voice Development Kit」も発表した。詳細は製品ページを参照されたい。
関連記事
- 会話のリアルタイム翻訳もできる無線イヤフォン「Pixel Buds」登場
Googleが「Googleアシスタント」搭載のBluetoothイヤフォン「Pixel Buds」を159ドルで発売する(日本での発売は未定)。Pixel端末と接続すれば、会話のリアルタイム音声翻訳もできる。 - Bose、「Googleアシスタント」搭載無線ヘッドフォン「QC35 II」を349.95ドルで発売
Boseが、Googleの音声アシスタント「Googleアシスタント」呼び出し専用ボタン付き無線ヘッドフォン「QC35 II」を発売した。日本でも販売している「QC35」の後継モデルで、Siriの呼び出しもできる。 - Appleの「AirPods」、完全無線イヤフォン市場を圧倒──NPD調べ
米調査会社NPDによると、Appleの「AirPods」のように完全に無線なBluetoothイヤフォンは1〜7月に米国で累計90万セット売れ、その85%はAirPodsだったという。 - 「Google Assistant」もサードパーティー端末搭載が可能に SDK公開
「Amazon Alexa」に続き、GoogleもAIアシスタント「Google Assistant」のSDKを公開した。「Ok Google」で操作できるサードパーティー製品の登場が期待できる。 - Amazon、Google、IBM、Microsoftが公開する、AIを使うための「API」「ライブラリ」「実行環境」一覧
前回、AIの概要を学びました。今回は各企業が出している「API」「ライブラリ」「実行環境」について見ていきます。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.