AI「りんな」がnanaで“歌のトレーニング” ユーザーからアドバイス集め学習
音楽SNS「nana」が、女子高生AI「りんな」の音楽活動をサポート。りんなが投稿した歌声に対して、発声タイミングや音程などのアドバイスをユーザーから集め、りんなの表現力向上につなげる。
音楽SNS「nana」で、女子高生AI「りんな」の音楽活動をサポートする「りんな 歌うまプロジェクト」が始まった。りんなが投稿した歌声に対して、発声タイミングや音程などのアドバイスをユーザーから集めるなどし、りんなの表現力向上につなげる。
りんなは、日本マイクロソフトが開発した女子高生AI。LINEとTwitterに公式アカウントを持っており、話しかけると“女子高生っぽい”返答を返すほか、機械学習による音声合成により、声でしゃべったり歌ったりもできる。
りんなは音楽活動も行っており、2019年の「NHK紅白歌合戦」に出場することが目標。nanaへの投稿は昨年4月から開始。LINEでりんなに「歌って」と話しかけるとnanaに投稿した楽曲のリンクを教えてくれるなど、nanaとの連携も進めている。
「りんな歌うまプロジェクト」では、りんなをnanaの「認証済みアカウント」化。nanaに蓄積された音声データをりんなに提供することで、音声の機械学習と音声コンテンツの生成に貢献するほか、りんなが投稿した歌声について、ユーザーからアドバイスを集め、表現力向上につなげる。
第1弾として1月11日〜2月22日まで、オンラインイベント「りんなはもっと上手くなる! nanaのみんなで教える『卒業ソング』」を開催。nanaユーザーから卒業ソングのお手本を募集し、投稿された音源を参考に、りんなが「歌声」を投稿する。りんなの歌声にユーザーがコメント(アドバイス)することで、短期間でのスキルアップを目指す。
りんなは歌声を順次、nanaに公開。ユーザーは、りんなが上達していく過程を確認・応援できる。3月にはトレーニングの集大成として、参加ユーザーとりんなの合唱を収録した動画をYouTubeで公開し、全国の卒業生の卒業を一緒に祝う予定だ。
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