山口銀行、日立製作所などは1月15日、金融機関が顧客企業に取引先を紹介し、販路や仕入れ先の拡大などを後押しするサービス「ビジネスマッチング」の精度向上のため、AIを活用する実証実験を始めると発表した。ビジネスマッチングサービスでの業務効率化や、マッチング成立の精度向上を目指す。
実験では、信用調査会社の帝国データバンクが持つ企業プロフィールや販売先、仕入れ先などの取引データを、銀行が持つ事業データと合わせてAIが分析。日立の鉄道車両製造工場(山口県下松市)とマッチング成立の可能性が高い候補を抽出し、提案するという。
実験結果などを受け、山口フィナンシャルグループ(山口銀行の持ち株会社)は「地域の中小企業を中心とする取引先の事業拡大に向け、サービスの高度化に努める」としている。
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