セルフィー画像と世界の芸術をマッチさせるGoogleの新機能が人気(米国以外にも提供の予定)
世界の芸術を高精細で楽しめるGoogleのAndroid/iOSアプリ「Google Arts & Culture」の米国版にセルフィーを肖像画とマッチングさせる機能が追加され、人気を集めている。米国以外にも提供範囲を広げる計画という。
米GoogleのAndroid/iOSアプリ「Google Arts & Culture」(以下、Arts & Culture)の米国版に顔認識技術を応用した新機能が追加され、人気急上昇中だ。
Arts & Cultureは、世界70カ国、1200以上の美術館や博物館の芸術作品を高精細画像で表示したり、芸術に関連する「ストーリー」を楽しめるアプリ。リリースは2016年7月だ。
昨年12月に追加された新機能は、自撮り画像に似た芸術作品の肖像を表示できるというもので、現在は米国でのみ提供している。Googleは「この実験的な機能は今後も改良、拡大される予定ですので、ご期待ください」としているので、将来的には日本でも使えるようになるかもしれない。
新機能を使えるようになると、トップ画面でストーリーをスクロールしていると上の画像のようなカードが表示される。これをタップするとセルフィー撮影画面になり、撮影すると似ている芸術作品の候補が類似度のパーセンテージ付きで複数表示される。
この新機能追加後、ユーザーは累計で3000万枚以上のセルフィー画像をアプリで撮影したという。ちなみに、ここで撮影したセルフィーは類似する芸術作品とのマッチングにのみ使っており、他の目的に流用しないとしている。
この新機能を使ったユーザーはその後さらに他の芸術作品も閲覧することが多く、Googleは「楽しい機能が芸術への入り口になった」と喜んでいる。
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