ニュース
ソフトバンクグループの通信子会社上場へ グループ全体の成長と企業価値の最大化目指し
ソフトバンクグループとソフトバンクは、ソフトバンクの株式上場準備を開始すると発表した。
ソフトバンクグループとソフトバンクは2月7日、ソフトバンクの株式上場準備を開始すると発表した。グローバル規模で投資を進めるソフトバンクグループと、子会社で通信事業分野の中核企業であるソフトバンクの役割を明確に分けることで、事業内容を市場に訴求しやすくなり投資家ニーズにも対応しやすくなると考えているという。
ソフトバンクは上場後も、グループの通信事業分野において「重要な連結子会社」であることが前提。より自律的な経営視点と成長戦略を持ち、幅広い領域に素早く事業展開することでさらに強固な経営基盤を持ちたいとしている。
上場にあたっては、グループ全体の信用力・キャッシュフローへの影響を考慮し、慎重に組織構成および資本構成を検討。グループ全体の成長と企業価値の最大化を目指す。
1998年に東証1部に上場したソフトバンクは2015年7月にソフトバンクグループへ社名変更。携帯電話だけでなく固定電話やネット接続事業も扱うようになったソフトバンクモバイルは同時期に「ソフトバンク」に名称変更している。
なお、上場準備過程において、検討の結果次第では上場しない結論に至る可能性もあるという。
(太田智美)
関連記事
- ソフトバンク、「携帯会社上場へ」報道にコメント
ソフトバンクグループは、傘下の携帯電話事業会社・ソフトバンクを東証1部に上場させる方針だとした同日付の日本経済新聞の報道についてコメントを出した。 - ソフトバンク、Sprint株を追加取得へ
ソフトバンクグループが米Sprintの株式を追加取得する考え。持ち株比率を85%以上に高める意図はないという。 - AIで武将の人間性表現……「信長の野望」シブサワ・コウに聞くゲーム40年
「シブサワ・コウ」こと襟川陽一氏に、40年近い“ゲーム史”と、新時代への展望を聞いた。 - ソフトバンク孫社長「次のパラダイムシフトはIoT」「ARMと英国の将来に賭けている」
孫社長はARM Holdingsの買収についての記者会見で、「インターネット、モバイルに次ぐIoTという大きなパラダイムシフトに賭ける」と意欲を語った。 - ソフトバンク傘下のSprint、破産した大手家電チェーンRadioShackの1750店舗をブランドショップに
ソフトバンク傘下のSprintが、チャプターイレブンを申請した米老舗家電チェーンRadioShackが全米で展開する店舗の一部、1750店舗をSprintブランドショップにすると発表した。これでSprintショップは従来の2倍以上になる見込みだ。 - 国内ロボットベンチャー、「医療・介護」分野がトップに 課題は資金力
活用分野は「医療・介護・福祉」がトップ――帝国データバンクが国内ロボットベンチャー企業の経営実態調査を発表した。 - ソフトバンクがDreamWorks Animation買収交渉──米報道
Alibaba上場で約46億ドルの利益を得たソフトバンクが、米アニメ映画製作大手DreamWorks Animationに約34億ドルでの買収を提案していると複数のメディアが報じた。 - Alibaba株式公開、米国史上最大規模に
中国の電子商取引最大手、Alibaba Group Holding(阿里巴巴集団)は19日にNYSEに上場し、米国市場最大規模になる218億ドルを調達した。最大株主であるソフトバンクは約5000億円の利益を計上する。 - 現代中国インターネットの覇者たち:8億人が利用するサービスはここから生まれた 中国ネット最大手・Tencentの素顔
16年前、創業すぐにTencentが提供を始めたメッセージングツール「QQ」は、今や8億を超えるアカウント数に。“中国版LINE”といわれる「WeChat」も好調だ。深センにある本社への取材を通じ、同社の素顔に迫った。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.