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電源要らずでリアルタイムな運行情報を表示する「スマートバス停」 実用化目指して福島県で実証実験
バスの運行情報などをリアルタイムで表示する「スマートバス停」の実証実験が、2月17日から福島県会津若松市で始まる。みちのりホールディングス、凸版印刷、KDDIなど6社が実施する。
みちのりホールディングス、会津乗合自動車、凸版印刷、ナビタイムジャパン、KDDI、ウェザーニューズの6社は、福島県会津若松市で「スマートバス停」の実証実験を2月17日から実施する。バスの運行状況や地域情報を電子ペーパーに表示し、遠隔操作で時刻表や各種情報を更新する「次世代のバス亭」だ。
画面書き替え時にのみ電力を消費するE-Ink製の電子ペーパーに、IoT機器向けの通信規格LTE-Mを組み合わせて消費電力を抑えた。実証実験を通じ、将来的にソーラーパネルなど自然エネルギーだけで駆動することも検討する。
電子ペーパーにはバスの到着予想時刻の他、荒天などによる運行スケジュールの変更などをリアルタイムで表示。天気予報やおすすめスポット、緊急時の避難情報などを配信することで、地域の情報ステーションとしての機能も持たせる。外国人旅行者の利用も想定して多言語対応とする計画だ。
実証実験を通じてバスのサービス改善に加え、電子広告出稿の可能性も検証する。またバスの運行エリア全体で導入すれば時刻表などの貼り替え作業などが不要になるため、より多くのバス停への設置を目指すとしている。
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