「パスワードだけ」は危険? Googleアカウントの防御力を上げる方法:ITりてらしぃのすゝめ(2/2 ページ)
私たちが頻繁に使う「Googleマップ」や「Gmail」などの機能。さまざまな情報とひも付くGoogleアカウントの管理は特に気を付けましょう。
「2段階認証って、よく分からないアプリを使ってよく分からない数字を打ち込むやつでしょ? めんどくさい!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、現在ではさらに簡単に、便利になっています。新たに利用可能な「スマートフォンを使用してログイン」では、なんと「パスワードを入力せずにログインできる」という便利な仕組みです。
これはGoogleアカウントの「ログインとセキュリティ」から設定できるもので、「パスワードの入力が煩わしい場合……」というメニューから設定できます。
これを一度設定すると、WebサイトなどでGoogleにログインするとき、メールアドレスを入力するとスマートフォン側に「ログインしようとしていますか?」というプッシュ通知が来て、指紋認証の「Touch ID」で認証するだけでログインが完了します。パスワードを入力する必要はありません。
パスワードがないと逆に弱くなっているのでは? と思うかもしれませんが、「物理的なスマートフォンを持っている人が本人である」というのが1つ、そして「スマートフォンの生体認証機能を利用し、本人を特定する」という2つ目の関門をクリアする必要がありますので、記憶に頼る(そして漏れやすい)パスワードよりも便利で安全といえるでしょう。もちろん、これまでの2段階認証も選べます。どちらにせよ、「パスワードだけ」という状況よりははるかに安全です。
タイムラインのように、人の動きをきっちり記録し続けている情報が、あなたのGoogleアカウントにはひも付いています。Gmailしか使ってないから大した個人情報など入っていないというのは大きな誤解で、特に個人情報のかたまりであるスマートフォンにひも付くアカウントは、パスワードのみでは防御力が足りません。もし冒頭、タイムラインを見てちょっと驚いた人は、この記事を読んだらすぐにアカウント防御力を高める対策をしてみてください。
そしてそっと、隣の人にもタイムライン機能を教えてみてはいかがでしょうか。その際にはぜひ、このコラムの宣伝も(苦笑)。
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