ドワンゴと日本将棋連盟が主催する棋戦「第3期叡王戦」(えいおうせん)の「振り駒」を、デンソーの将棋専用ロボットアーム「電王手一二さん」と協働ロボット「COBOTTA」が務めた。
ドワンゴ主催の将棋の棋戦では、これまでドワンゴの川上量生さん(2013年)、内閣総理大臣の安倍晋三さん(14年)、元チェス世界王者のガルリ・カスパロフさん(15年)、ロボットのPepper(16年)、プロ囲碁棋士イ・セドルさん(17年)が振り駒を務めてきたが、今回の担当はデンソーのロボットアーム「電王手一二さん」と「COBOTTA」。計3つのアームで行った。
振り駒は、将棋を指す際の先手番と後手番を決めるもの。盤上に並べられた駒(歩兵)を5枚取ってよく振り混ぜ、放り投げたときに表の枚数が多いときは振った側が先手、裏の枚数が多いときは後手になる。振り駒の結果、第1局、第3局、第5局の先手番は金井恒太六段(第2局、第4局、第6局の先手番は高見泰地六段)。この結果を受け、棋戦初の変則ルールを採用した各対局の持ち時間も決まったという。
振り駒を務めたCOBOTTAは「人との協働」が売りで、人が触れると動作をスタート。駒の様子を可視化するため、微妙に透ける乳白色素材カップにこだわったという。デンソーウェーブの澤田洋祐さんは「絶対に失敗がないよう準備。誰にとってもフェアに振り駒をしていると思っていただけるような動きに仕上げた」とコメントしている。
(太田智美)
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