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テスラの自動運転は本当に“使える”のか? (2/4)

米Teslaの最量販モデルである「モデルS」に乗る機会があった。徹底した自動化とパワー、そして自動運転技術。体験してみるとカルチャーショックというのがぴったりの時間だった。

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さて、自動運転を試そう

 自動運転は、日産の「プロパイロット」やスバルの「アイサイト」などいくつかの車種にう搭載されつつあるが、Teslaの「オートパイロット」はひと味ちがう。国産の自動運転技術が「人間の運転を補助する」イメージで作られているのに対し、Teslaは「勝手に車が走る」という感覚なのだ。

 利用シーンはたいへん広くて、ほとんどのシーンで利用可能。高速道路はもちろん、一般道でもかなりの道で利用できる。

 とりあえず試してみた。オートパイロットが使用可能になると、速度計の左右にマークが出る。左側がいわゆるアダプティブクルーズコントロール(ACC)が利用できるかどうかのマーク、右側がオートステアリングが利用できるかどうかのマークだ。これらのマークが点灯したら、ステアリングの左コラム下側にあるレバーを手前に引く。1回引くとACCがオンになり、2回引くとオートステアリングもオンになる。

 まず起こるのは、いきなり加速すること。Teslaは道路標識を自動認識して、40Km/h道路なら40km/h、高速道路なら100km/h、高速でも80km/h規制がかかっていたら80km/hと法定最高速度を認識する。あとは、設定で「法定速度±何キロ」を決めてあげれば、その速度まで自動的に加速するのだ。

 当然、ACCなので、前に車がいれば減速する。急ブレーキということはまったくなく、「8台のカメラで最大250メートル先まで認識」(テスラ)というセンサーを活かして、前車との車間距離をスムーズに保ってくれる。


Teslaのカメラ、センサー類(出典:Tesla)

 渋滞ではものすごい活躍だ。前の車が止まれば止まる。走れば走る。それだけのことではあるのだが、どんなときもこれがちゃんと動く車は少ない。日産のプロパイロットのACCなども似た機能だが、例えばセレナのプロパイロットでは速度が30〜100km/h、渋滞時の停止は3秒まで、といった制限があるようだ。Teslaのオートパイロットでは、今回そのような制限は感じられなかった。

 車の運転で一番イヤなのは渋滞。そんな方も多いと思う。今回Teslaのオートパイロットで渋滞に遭遇して、そんな思いが完全に吹き飛んだ。なんなら、最初から最後までずっと渋滞でも構わない。だって、車が勝手にやってくれるんだもの。

ステアリングが勝手に動くという感動と怖さ

 続いて、オートステアリングもオンにしてみる。白線がちゃんとあれば、一般道でもかなり積極的にオンにできるようだ。こちらをオンにすると、「制御を奪ったよ」といわんばかりにステアリングが重くなり、勝手に動き始める。あとは白線を認識しながら勝手にステアリングを切り続ける。かなり急なカーブでも、ステアリングがぐるぐる自動で回る。正直、最初はかなり怖い、というか、この車大丈夫なんだろうか? と不安になったのだが、途中から、きっと任せておけば安全だろうと感じるようになってしまった。

 このACCとオートステアリング、ブレーキを踏めばACCが解除され、手動でハンドルを操作すればオートステアリングが解除される。しかし、かなり強引にハンドルを動かさないと、制御を奪えないのだ。最初「勝手に車が走る」と書いたのは、この部分。まさに、「機械から人間に制御を奪う」というのがぴったり来る感じなのだ。

 ただ最新版OS(8)では、ハンドルを握っていないとセンターコンソールの周辺が白く点滅し、ハンドルを握ってください、と警告が表示される。握ってもこっちが操作できるわけではなく、結局ハンドルは自動的に動くのだけど。そして、警告を無視しているとイエローに色が変わり、軽い急減速とともにオートパイロットが解除されたという表示が出て、そこから先はいったん駐車するまでオートパイロットが利用できなくなる。

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