「顧客ネットワーク」が鍵に:
Sansanが運営する経理サービス「Bill One」は2026年3月、振込手数料を実質無料にするプログラムを開始した。これは単なる値引きではない。背景には、独自のネットワーク構築で覇権を狙う、同社の戦略がある。
AIエージェントがSaaSのサービスを操作する時代に入った。SaaS各社は、今後どのような対応をしていく必要があるのか?
マリオット・インターナショナルが運営する会員向けプログラム「Marriott Bonvoy」の会員数は前年比20%増となり、世界で2億7100万人に達した。同社は「体験」を重視するが 「体験型ロイヤルティ」は今や業界の共通言語だ。その中でマリオットは何を軸に戦うのか。
「Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」は、年会費4万9500円を8万2500円に引き上げた。世間では「改悪」という言葉が飛び交っているが、実際に顧客は減ったのか? マリオット幹部に聞いた。
AI革命、日本企業の勝ち筋:
生成AIの普及が加速する中、その恩恵を受けているのは半導体やソフトウェア企業だけではない。米ビッグテックから「指名買い」される光ファイバー大手フジクラの岡田直樹社長に、AIの裏側で起きている構造変化を聞いた。
ヤフーのスマホシフトやPayPayの立ち上げ、LINEとの統合を成し遂げた川邊健太郎氏が会長を退任すると発表した。それと同時に宣言したのが「AIとの起業」。それに必要なのが「ネット産業の経験はきれいさっぱり忘れる」ことだという。なぜ、起業パートナーにAIを選ぶのか、川邊氏に聞く「AI時代の起業論」。
AI動画翻訳サービスが、アパホテルや大手アパレル、テレビ局に次々と導入されている。手掛けるのは2024年3月設立のこんにちハロー。取締役COOとして経営全般を見る早見泰弘氏は、これが7度目の起業となるシリアルアントレプレナーだ。
「ポイント経済圏」定点観測:
PayPayとVポイントの相互交換が開始された。だが、その設計は対等ではなく、金融送客やデータ活用を見据えた戦略的連携だ。ポイントの先で何が起きるのか、経済圏競争の現在地を読み解く。
クレカ乗車が全国に広がるなか、先行する九州の事例は、これから導入を検討する事業者にとって格好の参照点になる。
2月3日、米Anthropicが法務ビジネス向けの自律型AIエージェント「Claude Cowork」を公開したことで、欧米の法務サービス大手の株価が急落し、たった一日で、米国のソフトウェア関連株から43兆円の時価総額が“消えた”。既存のSaaSにAIを組み込むのではなく、AIネイティブなサービス開発ができなければ、今後SaaS企業は淘汰されてしまうのではないか……そんな見方が強まっている。
「ポイント経済圏」定点観測:
アカウント数700万を突破したSMBCグループの金融アプリ「Olive」。2027年度末の1200万口座を目標に、PayPayやマネーフォワード、SBI証券などナンバーワン企業と連携し、若者中心のサービスから全世代の生活インフラへと守備範囲を広げている。
フィットネスジムの会費や保育園の利用料滞納、病院の医療費未払い──少額の未収金問題は、業種を問わず経営を悩ませている。この問題に、弁護士が立ち上げたスタートアップが切り込んでいる。
住信SBIネット銀行が2月27日にベータテストを始めるAIエージェント「NEOBANK ai」は、声やチャットで指示するだけで振込や家計分析ができる。開発したのはわずか5〜6人の若手エンジニアだ。
クレディセゾンが3500人を超える従業員にChatGPT Enterpriseを配布して半年。業務時間の削減効果は、半年弱という期間で、社員の申告ベースで11万時間に上る。華々しい数字面での成果に加えて、何より変わったのは「組織のOS」だという。
集中連載「AIと人間の境界線」:
カフカ『審判』になぞらえ、採用AIの判定の不透明性を問う。EUのAI規制や国内事例を踏まえ、日本企業が直視すべき人事とAIの設計責任を考察する。
集中連載「AIと人間の境界線」:
Excelの自動変換が遺伝子名を壊した事件は、人間向け設計の限界を示した。コンテキストが拡張しても、構造が崩れたデータはAIに読めない。問うべきは技術ではなく、文書設計そのものだ。
集中連載「AIと人間の境界線」:
AIを使うほどチェック能力が衰える――。米Anthropicの調査が示した「監督のパラドックス」は、AI活用が実地経験を奪い、評価力そのものを弱める危機を浮き彫りにする。教育と企業はどう向き合うべきか。
集中連載「AIと人間の境界線」:
生成AIを最も使っているのは若手だが、生産性向上の恩恵を受けたのはシニアだった。航空事故の教訓と3000万件の分析データから、AI時代に再評価される「経験」の本当の価値を読み解く。
PayPayとVisaが導入する「Flexible Credential」。クレジット、残高、デビットを1枚に統合し、支払い元を切り替える構想だ。レジ前の迷いは消えるのか。その成否が問われている。
PayPayが米国市場に打って出る。Visaと戦略的パートナーシップを結び、新会社を設立してモバイル決済事業を展開する構想だ。武器はQRコードとNFCの「デュアルモード」。だが米国には、年間1兆ドル超が流れる「Zelle」、アクティブアカウント9000万の「Venmo」、iPhoneユーザーの4分の3が使うApple Payといったサービスがすでに根を張っている。
Visaが行ったタッチ決済の普及などを目的とした「大阪エリア振興プロジェクト」は、タッチ決済比率74%、利用者180万人増と全国平均を大きく上回る成果を収めた。今後日本でのキャッシュレス化はどのように進むのか。
「SaaS黙示録」の正体:
米AI企業Anthropicが発表した「Cowork」が市場を震かんさせた。AIがチャットを超え、業務を直接実行する存在へと進化。法務SaaSを直撃し、米国株で43兆円が消失。ソフトウェア産業の前提が揺らいでいる。
生成AIの導入は、多くの企業で頓挫している。しかし、大和アセットマネジメントは、LegalOn Technologiesと共同でAIシステムの開発を行い、順調に導入を進めている。その秘訣は何なのか?
日本には400万弱の中小事業者が存在し、その半数近くが飲食・小売といった店舗商売を営む。キャッシュレス化の「ラストワンマイル」は、まさにここにある。
「ポイント経済圏」定点観測:
三井住友FGが国内初の「外貨クレカ積立」を開始した。投信で定着した仕組みが外貨預金にも広がる背景には、円安・物価高による通貨分散ニーズがある。金融機関の狙いと、外貨預金の位置付けを整理する。
生成AI全盛の今、Sansanが手掛ける経理AXサービス「Bill One」はあえて生成AIを使わない選択をした。その理由を責任者に聞くと、経理業務ならではの「譲れない一線」が見えてきた。
「投資」ではなく「ポイント」として暗号資産を届ける──。Binance Japan Cardは、日本人特有のポイント志向に着目し、暗号資産への心理的ハードルを下げた。
「ポイント経済圏」定点観測:
プラチナカードの価値は「ステータス」から「お得さ」へ――。dカード PLATINUMが100万会員を突破した背景には、還元率を誇る価値観の変化があった。コンシェルジュを捨て、実利に振り切った設計思想を追う。
証券各社が導入している「パスキー」だが、完全移行までの道のりは長そうだ……。
人的資本経営の掛け声のもと、多くの企業がタレントマネジメントシステムを導入してから5〜6年。「本当に使えているのか」と問い直す動きが広がっている。労務管理クラウドでは7年連続シェア首位のSmartHRだが、タレントマネジメント領域ではカオナビやタレントパレットを追う立場だ。「2026年を勝負の年」と位置付ける同社の戦略を追った。
2025年初頭から業界を揺るがす「SaaS is Dead」論。経費精算SaaS「楽楽精算」で国内トップシェアを誇るラクスの取締役兼CAIO本松慎一郎氏はは、この議論に対して「SaaS is Not Dead」と断言する。その真意とは――。
クレカ値上げが相次ぐ中での独自戦略:
富裕層の在り方に変化がみられる。40〜50代の会社員が、株式や確定拠出年金の運用益で気付けば資産1億円を超えている──NRIはこうした層を「いつの間にか富裕層」と呼ぶ。クレジットカード各社は富裕層向けサービスの強化に動いている中、独自の戦略を打ち出しているのがJCBだ。
ドコモ、住信SBIネット銀行、三井住友信託銀行の3社がついに具体的な戦略を明らかにした。新たな社名は「ドコモSMTBネット銀行」だ。
エンベデッドファイナンスの誤算:
クレジットカードは本来、異業種と結び付く「組み込み金融」の先駆けだった。だが、なぜ銀行に主役の座を譲ったのか。システムの制約や業界構造をひも解きながら、CCaaSを起点に始まったクレカ業界の変化を追う。
DeNAが社員300人以上を対象に初学者向けのAI研修を実施。講師を務めたのは、同社のAIエンジニアで、データ分析・AI技術コンペ「Kaggle」で最高位のGrandmasterを獲得した村上直輝氏だ。講義の内容は。
クレジットカードのポイント還元競争が複雑さを増す中、JCBは最大10%還元の新ポイント制度で「シンプル」を打ち出した。なぜ条件をそぎ落とす戦略を選んだのか。競合比較とネットの反応から、その狙いと限界を探る。
登録企業数7万社超、従業員データ数で国内最大級の人事プラットフォームを築いてきた同社は、2025年を「AI活用の本格化の年」と位置付ける。業界では「SaaS is Dead」論が喧伝され、AIがSaaSを不要にするとの見方も広がる中、エンジニア出身の経営者が、SaaSの内側で10年を過ごしてきた視点から語るAI時代の生存戦略とは。
利用者「180万人増」:
キャッシュレス決済には“壁”があった。カードは持っているし、利用できる店も多い。それなのになぜか、現金で支払う……。そこには「習慣の壁」がある。
「SaaS is Dead」――AIエージェントの台頭により、従来型のSaaSは不要になるのではないか。そんな議論がSaaS業界で広がっている。人間に代わってAIが業務を遂行する時代、ユーザーインタフェース(UI)を強みとしてきたSaaS企業の存在意義はどこにあるのか。freeeの横路隆CTOに聞く。
「ポイント経済圏」定点観測:
企業が条件を絞るたびに「改悪だ」と炎上するポイ活界隈。しかし両者は対立しているようで、実は話題作りで利害が一致する“プロレス関係”にも見える。改悪ラッシュの裏側を読み解く。
「ポイント経済圏」定点観測:
富裕層向け最上位カード「Visa Infinite」が打ち出すのは、“買えない体験”を商品化する戦略だ。限定イベントや特別サービスを通じ、アクセスそのものに価値を持たせる仕組みを読み解き、ポイント経済圏の新たな潮流を追う。
SaaS業界の転換点:
生成AIの台頭で、インターネット上でサービスを提供するSaaSの収益モデルが脅かされ、「SaaS is Dead」(SaaSの終焉)といった言葉も広がる。こうした状況の中、SansanはSaaS企業としての従来の戦い方を大きく変える。業界が岐路に立つ中、Sansanが打ち出した生存戦略とは――。
「AIバブルは本当に続くのか」という不安は、むしろ強まっているように見える。もしバブルが弾けるとしたら、どんな形をとるのか。2026年以降に実際に直面し得る「3つの壁」を、AI・データセンターを巡る海外メディアの報道やテック各社の財務状況などに基づいて整理してみたい。
マネーフォワードは11月25日、AIが確定申告業務を担う新サービス「マネーフォワード AI確定申告」のβ版の提供を開始した。既存サービスの顧客を奪う可能性がある中、それでも投入する狙いとは。
Gemini 3登場:
11月にOpenAI、Google、xAIが新LLMを投入。首位争いが目まぐるしく変わる中、中国のDeepSeekやQwenも低コスト戦略で参戦。米中の最前線で進むAI競争の動向を追う。
創業1年半で50回のプライシング変更、前払いチケット制で超過分は倍額――。AI時代のSaaS企業が直面する「マネタイズの試行錯誤」の実態が、11月12日に開催されたZuoraの顧客イベントで赤裸々に語られた。
金融庁が暗号資産を金融商品取引法の対象とする方針を固めたと報じられた。個人投資家にとっては手取りが増え、機関投資家にとっては参入の壁が下がる。投資家に起こる変化は。
SaaS is Dead時代を勝ち抜く:
米Salesforceは3カ月ごとに価格モデルを変えている。AIの台頭により収益予測が困難になった。AI時代の価格戦略の勝ち筋とは──。
財務は単なる裏方ではなく、収益化戦略の設計者となるべきだ。「できない理由」ではなく「実現する方法」を示せる財務部門こそが、企業の成長を左右する。
AIブームに沸く企業の裏で、財務部門が成長のボトルネックになっている。財務部門が戦略アドバイザーとしての役割を担うためには、これまでの作業に追われる業務状況の改善が不可欠となる。サブスクリプション管理プラットフォーム大手、米Zuoraは財務プロセスの見直しに取り組み、月次決算作業を20日から3日に短縮した。