マストドン開発者のオイゲン・ロチコさんが新しいブログエントリーを公開している。Patreonのパトロン向け報告やマストドン公式ブログではなく、Mediumの個人ブログとして書かれており、Twitterは果たして公共事業なのかと問いかけるものだ。言うまでもなく、マストドンはTwitterやFacebookの脱中央集権的な代替を目指す連合型ソーシャルネットワークである。
このブログエントリーは、Twitterのジャック・ドーシーCEOが「会話の健全性」について言及した一連のツイートを批判している。
同社が公募する指標は、「より健全な討論や会話、批判的な思考(クリティカル・シンキング)をどのように奨励し、また、嫌がらせ、乱用、スパムをどのように減少させるかの観点から設定、測定」するというのだが、これに対し、オイゲンさんはその仕組みが1つの私企業に依存しきってしまい、今はよくても将来の経営陣が正しい方向を維持する保証は何もないと主張。
利益を得ること、株価を上げることが目的であるTwitterが公共プラットフォームであると主張するのはおかしなことで、さらに何でもかんでも機械学習でやってしまえというシリコンバレー風アプローチは間違っている。人間のモデレーターが必要なのだ。しかし、1つのルールで数千万のユーザーを縛らなければならないTwitterにとってそれはとうてい無理なことで、スケールできない。だからこそマストドンを作ったのだ。
Twitterは公共事業ではない。それは決して変わらない。それについて文句を言うツイートですら彼らの四半期業績を押し上げることになるのだ。
オイゲンさんはこう結んでいる。
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