生鮮食品をコンビニ受け取り ローソンが「フレッシュ ピック」開始
ローソンが、ユーザーが指定した店舗に生鮮食品を届ける「ローソン フレッシュ ピック」の提供を始めた。午前8時までに注文すれば、午後6時には受け取りが可能。好きな時間で受け取れるため、ユーザーが宅配時間の制約を受けないのが特徴だ。
ローソンは3月6日、ユーザーが指定した店舗に生鮮食品を届ける「ローソン フレッシュ ピック」の提供を始めた。午前8時までにスマートフォンアプリ(iOS/Android)で注文予約すると、午後6時以降に店舗で購入と受け取りができる。まず東京都世田谷区、渋谷区、神奈川県川崎市、横浜市の一部地域(約200店舗)で始め、今後は首都圏に拡大。全国展開を検討する。
取り扱い商品は、野菜や果物、豆腐、納豆、調味料など約500種類の食品。食材と調味料などをセットにしたミールキット(約20種類)も含む。成城石井などスーパーマーケットや専門店の商品も取り扱うという。注文は、1回当たり1000円(税込)以上から。
ローソン フレッシュ ピックは、既存のコンビニエンスストア店舗網と物流網を活用し、新しい物流網の構築はしないという。これまでもローソンは、個人向け通販(ネットスーパー)「ローソンフレッシュ」を提供していたが、新サービスは当日注文に対応し、好きな時間に店舗で受け取れるため、宅配時間の制約を受けない。
近年、働く女性の増加などで、料理レシピと食材を配送、そのまま調理できる「時短」サービスの需要が高まる。Amazon.co.jpは2017年4月、都内などで生鮮食品を届ける「Amazonフレッシュ」をスタート。セブン&アイ・ホールディングスも10月、アスクルと提携し「IYフレッシュ」を始めた。
関連記事
- セブンとアスクル、生鮮食品の宅配で連携 きっかけは「倉庫火災」
セブン&アイ・ホールディングスとアスクルが提携し、生鮮食品の宅配サービス「IYフレッシュ」を11月末に始める。 - 楽天とWal-Mart、日米で提携 「楽天西友ネットスーパー」オープンへ
楽天が米Wal-Mart Storesと日米で提携。日本でネットスーパー「楽天西友ネットスーパー」の運営をスタートするほか、米国ではWal-Mart実店舗やオンライン店舗で「楽天Kobo」の電子書籍の独占販売を始める。 - 野菜宅配「らでぃっしゅぼーや」、配送無料枠を拡大 「時代に逆行」で生き残りへ
らでぃっしゅぼーやが、配送無料の対象範囲を拡大。カタログ注文の場合、条件を「購入額が8000円以上」から「5000円以上」に引き下げる。 - シャープ、食材宅配に参入 家電と連携で「時短ニーズ」狙い撃ち
シャープが食材宅配サービス「ヘルシオデリ」を10月に始める。同社の調理家電「ヘルシオ」シリーズ向け。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.