“投げ銭”サービス「Osushi」再開 「金銭」受け取り→「商品」と交換制に
ネットクリエイターなどに“投げ銭”できる「Osushi」がサービスを再開。「法的な問題があるのでは」などの指摘が出ていたが、応援された側が「金銭」をそのまま受け取るのではなく商品と交換する仕組みに。
ネットクリエイターなどに“投げ銭”できる「Osushi」が3月7日、サービスを再開した。2月1日のオープン直後から「二重決済された」「退会できない」など不具合の報告が相次ぎ、即日サービスを休止。さらに「法的な問題があるのでは」との指摘も出ていた。リニューアル版は“投げ銭”をもらった側が「金銭」をそのまま受け取るのではなく、商品と交換する仕組みに変更した。
当初のOsushiは、応援したいブロガー、ソフトウェア開発者などに100〜1000円分を寄付でき、1000円以上集まると銀行口座に振り込まれるというサービスだった。投げ銭を「お寿司」と表現し注目を集めたが、オープン直後から「二重決済された」「同意なしにクレジットカード情報が記憶された」「他人と同じユーザーIDにできる」「退会する窓口がない」などの報告が相次ぎ、サービスを休止した。
さらにネット上では、個人間の送金サービスを運営する場合、資金移動業者の登録が必要――との指摘があり、運営元のウォンタが登録していない場合は「法的に問題があるのでは」との意見も出ていた。
リニューアルしたOsushiは、応援したい人に300〜1000円分の「お寿司」を贈ると、受け取った側が商品と交換できる仕組みに。商品は「きゅうりの醤油漬け」「いくら醤油漬け」「生うに」「天然まぐろ漬け」「全国共通すし券」などを用意している。
ウォンタは「(前回のリリース時)顧問弁護士との相談を重ね、法整理を行なった上でサービス提供をしていたが、お客さまへの説明が不十分であり、心配や混乱を招く結果になった」と謝罪。再開に当たり、サービス内容を変更し「2月後半に金融庁の担当者と正式に打ち合わせを行い、特段の問題がないと返答をいただいている」と説明している。
「あらためてお客さま第一に立ち返り、安心して使えるサービスを提供できるよう尽力していく」(ウォンタ)
関連記事
- “投げ銭”サービス「Osushi」、トラブル相次ぎ休止 運営元が返金対応
投げ銭サービス「Osushi」で公開直後から「二重決済された」などのトラブルが起き、即日サービスを休止。ユーザー情報、決済情報などを完全削除し、返金対応したという。 - 本当に使って大丈夫? “お金が絡む”Webサービスの安全性を見分ける4つの方法
「VALU」「CASH」など、“お金が絡む”Webサービスが増えてきた。新サービスにすぐ飛びつく前に、安全性をチェックしてみよう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.