気象庁は3月9日、鳥海山の噴火警戒レベルの運用を3月27日午後2時から開始すると発表した。これにより、噴火予報や噴火警報などの発表が行われるようになる。鳥海山は山形県と秋田県の県境に位置する活火山。
噴火警戒レベルとは、「警戒が必要な範囲」と防災機関や住民らが「とるべき防災対応」を5段階に区分する指標。火山活動の状況に応じて発表し、噴火警戒レベルの運用開始時点で火山活動に特段の変化がない場合は「噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)」となる。
噴火警戒レベルの判定基準とその解説については、準備が整い次第公表予定。鳥海山を含め、噴火警戒レベルを運用している火山は39となる。
(太田智美)
関連記事
- 凍死の熱帯魚が大量漂着、サンゴは白化……あまりの寒さが引き起こす海の異変
日本列島を襲った寒波で、和歌山県沿岸の海に異変が起きている。海水温が著しく低下。熱帯魚が凍死し、海岸に大量に漂着する事態が相次ぐとともに、サンゴの白化も引き起こしている。 - 日本海側で大雪に注意 国交省が緊急発表 「外出控えて」
1月23〜27日にかけて、北日本から西日本の日本海側を中心に大雪の恐れ。国交省は、不要不急の外出は控え、運転時にはタイヤチェーンを装着するよう促している。 - 草津白根山「想定外」の噴火 困難な予測 少ない研究者と予算
「想定外」の古い火口が噴火した草津白根山。研究者は全国にわずか30人しかおらず、予算も少ない中、予測の難しさが改めて浮き彫りになった。 - 関東地方で雪 Twitter「#関東雪結晶」に写真集まる
東京23区など関東地方の平野部でも雪。関東地方の雪の結晶の写真を募るTwitterのハッシュタグ「#関東雪結晶」には、雪の結晶写真が続々と投稿されている。 - 「チバニアン」、有人月探査、ヒアリ……2017科学ニュースを振り返る
日本初の地質年代名の誕生や有人月探査への動きなど、新時代の到来を告げる出来事が目立った2017年の科学分野を重大ニュースで振り返った。 - 南極オゾンホール、29年間で最小 上空の気温高く
2017年の南極のオゾンホールが1988年以来の小さな面積であったことを、気象庁が報告した。 - 新幹線の緊急停止、より早く 海底地震計のデータ活用
JR東日本、JR西日本、JR東海が、海底地震計のデータを活用。地震発生をより早く検知し、新幹線などの緊急停止にかかる時間を短縮する。 - ねっと部:台風21号、その名も「LAN」 「無線LANケーブル」が話題の日本に接近中
「無線LANケーブル」というワードが話題の日本に、台風「LAN」が接近している。 - ドコモ端末の一部に「Jアラート」届かず 無線設備の不具合で
ドコモは、一部地域で「エリアメール」が届かない不具合が起きていたと発表。8月29日に政府が発信した「Jアラート」が届かなかったユーザーがいた。【更新】 - NHK技研公開2017:手話をリアルタイムで自動生成する技術がすごかった IOCと連携、東京五輪で活用へ
NHK放送技術研究所の一般公開イベントに行ってきた。数ある展示の中から気になった展示を紹介する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.