漫画家が編集者「逆指名」も デビューを目指す漫画家が講談社の編集者と出会える投稿サイト「DAYSNEO」
漫画家デビューを目指す人が、講談社の編集者100人と出会える投稿サイト「DAYSNEO」を講談社が公開した。投稿作品に編集者から感想が届いたり、「投稿者の担当編集者になりたい」という希望が届くこともある。複数の編集者から希望が届いた場合は作家による編集者「逆指名」も可能だ。
講談社はこのほど、漫画家デビューを目指す人が、講談社の漫画編集部の編集者100人と出会える投稿サイト「DAYSNEO」を公開した。投稿した作品に編集者から感想が届いたり、「投稿者の担当編集者になりたい」という希望が届くこともあり、複数の希望が届いた場合は作家から編集者を「逆指名」できる。「投稿者にとって納得のいく編集者とのマッチングのお手伝いすることで、少しでも漫画家デビューへの道が拓けることを願っている」としている。
投稿者は、自身の作品を簡単に投稿可能。横読み・縦読み・WEBTOON(ページ区分のないスマホ用カラー縦スクロール漫画)に対応しており、スマートフォンからの投稿も可能だ。過去に他誌で受賞した作品や、他の投稿サイトに投稿している作品でも投稿可能だ。
投稿の際、「青年誌志望」「プロになりたい!!」「アシスタントやりたいです」など、志望・志向に沿った「公式タグ」を選択可能。タグを登録することで、編集者が作者の志向を認識できるほか、タグから条件に見合った作品・作者を探すこともできる。
投稿作品は1000人以上の編集者が読み、編集者から感想が届くこともある。届いた感想は、作家だけでなくサイト閲覧者は誰でも閲覧できる。
編集者から「投稿者の担当編集者になりたい」という希望(「担希」と呼ぶ)が届くことも。「担希」を送った編集者も、サイト上で公開されている。「担希」が複数いる場合、編集者のプロフィールや他作品に対するメッセージなどを参考に、担当になってほしい編集者を漫画家が「逆指名」できる。逆指名するとマッチングが成立し、メールで連絡を取り合えるようになる。
既に多数の作品が登場されており、複数の編集者から「担希」が届いている作品も多数ある。
講談社は、「週刊少年マガジン編集部」の編集者とコメントのやりとりができる無料漫画投稿サイト「マガジンデビュー」を公開したり、漫画誌「ヤングマガジン」「モーニング」など6誌が720円(税込)で読み放題のアプリ「コミックDAYS」をリリースするなど、ネットを通じた作家の発掘や漫画の流通を加速させている。
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