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「つみネコ」開発元が破産 初期iPhoneの定番ゲーム
iPhoneリリース初期に人気を博したゲームアプリ「つみネコ」を開発したビースリー・ユナイテッドが破産。「つみネコ」のアプリは現在、別会社が運営・配信している。
帝国データバンクによると、iPhone初期に人気を博したゲームアプリ「つみネコ」を開発したビースリー・ユナイテッドが3月22日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債は債権者約11人に対し約4688万円。「つみネコ」シリーズのアプリは現在、別会社が運営・配信している。
ビースリー・ユナイテッドは2006年に設立。「コネコ」「オトナネコ」「デブネコ」といった大きさの違うネコを、バランスをとりながら積み上げて高さを競うiPhone用有料アプリ「つみネコ」を、「iPhone 3G」発売後の08年12月にリリースしてヒットした。
その後も「つみネコ」シリーズの有料・無料アプリを展開。初期iPhoneの定番ゲームとして知られ、累計販売は150万本を超え、出版社や玩具メーカーとともに多数のライセンス商品を販売するなどキャラクタービジネス事業も展開した。12年12月期の年間売上高は約1億500万円に上っていたという。
14年にはエクシングと提携し、カラオケで歌いたい楽曲が自分の音域と合っているかを事前に判定できるスマートフォンアプリ「ウタエル」をリリース。だが、ウタエルの投資負担が重荷になる中、16年12月期の売上高は約3500万円まで落ち込んでいたという。
「つみネコ」の事業は「株式会社つみネコ」が引き継いでおり、同社が現在も配信・運営している。
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