ニュース
「Let'snote」などバッテリー発火の恐れ 117万台リコール 充電制御ユーティリティ適用を
「Let'snote」シリーズの一部などで、劣化の進んだバッテリーパックから発火する恐れがあるとして、約117万台のリコールをパナソニックが発表した。
パナソニックは3月28日、ノートPC「Let'snote」シリーズと「TOUGHBOOK」シリーズの一部で、劣化の進んだバッテリーパックから発火する恐れがあるとし、合計約117万台のリコールを発表した。バッテリーパックの回収・交換は行わず、発火を避けるためのプログラムの提供などで対応する。
対象は、Let'snoteシリーズ「CF-SX/NX」「CF-S10/N10」「CF-AX」の一部と、TOUGHBOOKシリーズ「CF-C2」の一部。
2016年8月から18年4月にかけ、対象機種による発火・焼損事故が12件起きていたという。「CF-SX/NX」「CF-S10/N10」用バッテリーパックは17年12月にリコールを実施したが、その対象外のモデルからも発火事故が8件発生していたという。
事故の原因は特定できていないが、バッテリー劣化による内圧の上昇と微細な異物の混入でショートが発生したと判断している。バッテリーの劣化状態を診断し、最適な充電制御を行えば、ショートの防止が可能だと判明したため、新たにバッテリー診断・制御プログラムを開発することにした。
対象機種をネット接続すると、PC画面に対象機種であることを表示。緊急対策として、充電量を80%に制限することで発火の危険性を低減する充電制御ユーティリティの利用を案内する。バッテリー診断・制御プログラムは5月末に完成予定。完成次第、ダウンロード・インストールを案内する。
関連記事
- パナソニック、ノートPCのバッテリー14万個回収 発火の恐れ
2012年2月〜14年6月にパナソニックが製造したノートPC「CF-SX」「NX」シリーズで、バッテリーパックが発火する恐れ。約14万個を回収する。 - 富士通、ノートPCバッテリーをリコール 発火の恐れ
経済産業省は、富士通製ノートPCのバッテリーパックに発火の恐れがあるとして、リコールを発表した。 - パナソニック、タブレット端末のバッテリー発火で無償交換へ
パナソニックのWindowsタブレット「FZ-G1」シリーズのバッテリーが相次いで発火。原因は製造過程で異物が混入したためという。 - 「Galaxy Note7」爆発の原因、Samsungが正式発表 バッテリー設計と製造工程に問題
Samsungが、発火問題でリコール中の「Galaxy Note7」の原因と改善策についての記者会見を開催。原因はバッテリーの設計と製造工程にあったとしている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.