富士フイルムイメージングシステムズは4月6日、黒白フィルムと黒白印画紙の販売を終了すると発表した。「生産効率の向上や経費節減など懸命なコスト吸収に努めてきたが、需要の継続的な減少により安定的な供給が困難になった」ためという。
黒白フィルムの出荷は、今年10月に終了する見込み。黒白印画紙の出荷終了見込みは製品によって異なるが、2020年3月までに終了する見通しだ。
同社は黒白フィルム・印画紙についてここ数年、一部製品の販売終了や値上げを行ってきたが、今回、すべての製品を終売するため、引き継ぎの推奨製品は「ない」としている。
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