定額制音楽配信サービスで最も利用者が多いのは「Prime Music」(Amazon.co.jp)で、2位は「Apple Music」、3位は「LINE MUSIC」――IT調査会社のICT総研が4月13日、アンケート調査を発表した。Prime Musicは、月額400円という価格の安さが人気につながっているとICT総研は分析している。
調査は2018年4月9〜11日、ネット上で4012人を対象に実施した。定額制音楽配信の有料サービス利用者は10.7%(430人)、無料サービス利用者は11.4%(459人)だった。前年と比べて、それぞれ2.2ポイント、1.5ポイント増えた。有料サービスは20〜30代、無料サービスは10〜20代の利用率が高く、現時点では10〜30代が市場を支えているようだ。
有料と無料サービスの利用者889人が使っているサービス(複数回答)は、Prime Musicが318人と最も多く、以下Apple Music(276人)、LINE MUSIC(198人)、「Spotify」(174人)、「Amazon Music Unlimited」(150人)、「Google Play Music」(140人)、「AWA」(122人)、「dヒッツ」(89人)、「レコチョクBest」(83人)と続いた。
最も伸びたSpotifyの利用率は3.9%(前年は2.0%)と倍増。海外事業者のサービスが日本でも普及し始め、日本発のサービスが苦戦している傾向があるという。
ICT総研によれば、2017年末時点での日本国内の音楽サービス利用者は約1780万人(推計)。うち有料サービス利用者は約870万人、無料サービス利用者は約910万人という。20年末には2270万人に拡大すると予測している。
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