深夜でも商品が受け取れる専用ロッカー、池袋PARCOが試験導入
池袋PARCOに24時間受け取り可能なロッカーが4月23日から6月30日まで設置される。ロッカー導入に向けた試験運用で、池袋PARCOに出店している店の商品を通販サイト「カエルパルコ」から購入すると利用できる。
パルコは4月18日、同社の通販サイト「カエルパルコ」で購入した商品を24時間受け取れる専用ロッカーを4月23日から6月30日まで池袋PARCOに設置すると発表した。サービス導入に向けた試験運用で、周辺に住む人や池袋駅を利用する通勤客などに利用してもらうことでシステムやサービスの改善につなげるという。
商品をカエルパルコで購入し「ロッカー受け取り」を指定すると、ロッカーに配達完了後にメールが届く。ロッカーにメール添付のQRコードをかざせば扉が開き、荷物が受け取れる仕組み。配送料や手数料は無料。
ロッカーを設置する場所は別館のP’PARCO地下1階駐輪場入口の横で、24時間好きな時に受け取り可能。平日や土曜日なら、午後1時までに注文すれば当日の午後6時から受け取れるという。
ただし、ロッカー受け取りを利用できるのは池袋PARCOに出店しているショップの商品をカエルパルコから購入した場合のみ。店頭取り置きなどの場合は対象外となる。
今回の試験運用は、2017年5月にシステムを開発したセゾン情報システムズ(東京都港区)のオフィスで行った実証実験の結果をふまえたもので、専用ロッカーにはブロックチェーン技術を活用している。
ブロックチェーン技術は取引データの塊を暗号技術を使って鎖のようにつなぎ、複数のコンピュータ間で保持し合うことで改ざんを防ぐ技術。このプラットフォームとロッカーの管理システムを連携して納入や受け取り情報などを管理する他、ロッカーを開ける時にはQRコードに記録した鍵情報を認証して解錠するという。「ブロックチェーンの特性上、記録は半永久的に証明、保証でき、対面取引と同等のサービスに近づけられる」(セゾン情報システムズ)
池袋パルコへのロッカーの設置は6月30日までの予定。その後パルコは運用結果をもとに、本格導入や他店舗への設置を検討するという。
関連記事
- パルコ、宅配ボックスを今秋導入 ブロックチェーンで誤配送・盗難防ぐ
通販サイト「カエルパルコ」利用者が使える宅配ボックスを、東京・池袋近辺の施設に今年9月頃設置する。 - 「Alexa、子供服はどこで取り扱っている?」 池袋PARCOで「Amazon Echo」が館内案内
パルコは、池袋PARCOの館内にスマートスピーカー「Amazon Echo」を設置し、来店者に音声対話で案内を行うサービスを始める。 - VRでショッピング 「VR PARCO」オープン
PCやスマートフォンを使い、360度視点を変えながら店舗内を歩ける。 - 再配達率3分の1に 宅配ボックスをアパートに設置 パナソニック
パナソニックが京都市内のアパートに宅配ボックスを設置したところ、再配達率が43%から15%に減少。届いた荷物のうち、宅配ボックスでの受け取りが28%を占めた。 - 不在時でも宅配受け取り スマートロック完備の“IoTマンション”登場
スマートロックを完備した“IoTマンション”が登場。スマホ連携する監視カメラも備え、自宅にいなくても安全に宅配物を受け取れるという。 - 楽天市場で注文した商品、全国の郵便局で受け取り可能に
楽天のECサイト「楽天市場」で注文した商品が、全国約2万局の郵便局窓口で受け取れるようになった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.