写真共有のFlickrをOathがSmugMugに売却、当面は現状維持
オンライン写真サービスのFlickrを写真共有サービスのSmugMugがVerizon傘下のOathから買収した。Flickrのブランドとサービスは少なくとも当面は現状のままで、将来的にはログインに米Yahoo!へのログインが不要になる見込みだ。
米Verizon傘下のOathが写真共有サービスのFlickrを同業の米SmugMugに売却した。Flickrが4月20日(現地時間)、公式ブログで発表した。買収総額などの取引の詳細は公表されていない。Flickrのトップページでも大々的に告知されている。
Flickrのサービスおよびブランドは、少なくとも当面は現状を維持する。ユーザーがネット上に保存している写真データにアクセスできなくなるようなことはない。
ユーザー向けQ&Aによると、SmugMugはFlickrを統合する計画はなく、「両社の開発業務を連係させ、2つのサービスに提供していく方法を模索していく」という。
Flickrにログインするためには2014年7月からyahoo.comのアカウントでyahoo.comにもログインしなければならなくなっているが、将来的には2つのログインを分離する計画。
Flickrは2004年に創業し、1年後に米Yahoo!に買収されたオンライン写真サービスの草分け的存在。2017年6月のVerizonによるYahoo!の主要事業買収でVerizon傘下になった。Verizonは買収したYahoo!の事業を傘下のAOLと統合し、新会社Oathを設立した。
SmugMugのドン・マカスキルCEOは米USA Todayに対し、Flickrでのレイオフや縮小などはしないと語った。
Oathは今月、Flickrの他に、映画情報サービスのMoviefone(AOLが1999年に買収)とファッション系ソーシャルサービスのPolyvore(Yahoo!が2015年に買収)も、それぞれ同業他社に売却した。
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