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DMM.com、株式会社から合同会社へ 「上場予定はない」
DMM.comが、株式会社から合同会社へと組織変更する。会社運営を効率化する狙いという。合同会社は上場申請できない。
DMM.comは4月24日、株式会社から合同会社へと組織変更すると発表した。同社広報部は「株式会社と比べてコストを軽減でき、会社運営を効率化できる」としている。合同会社は上場申請ができず、「現段階で上場予定はない」(広報部)という。
5月25日付で「株式会社DMM.com」から「合同会社DMM.com」に商号を変更する。株式会社と異なり、合同会社は出資者と経営者が同一のため、決算の公表義務がなく、利益配分の自由度を高められるなど、柔軟な経営を行える。
また、6月1日付でDMM.comラボを吸収合併する。グループの企画・営業を担うDMM.comと、サービス開発・運営などを行うDMM.comラボを一体化させ、「意思決定の迅速化、事業推進の効率化を図る」としている。
近年、DMM.comグループは、動画配信に限らず、オンライン英会話、FXなど事業を多角化している。3月には成人向け(アダルト)事業を分社化し、上場に向けた動きとの見方もあったが、創業者の亀山敬司会長が「DMMはエロを卒業します。ただし、上場は考えてないよ」と否定していた。合同会社への変更、DMM.comラボの吸収合併は、そうした考えを裏付けた形だ。
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