マネックスグループによれば、買収したコインチェックの2018年2〜3月の業績(見込み)は、売上高が20億円、営業利益が5億円の黒字という。1月に巨額の仮想通貨「NEM」が流出し、サービスを停止、順次再開していたが、その間の営業利益は黒字だった。
マネックスグループは4月26日、コインチェックの18年3月期(17年4月〜18年3月)通期業績(見込み)を公開した。売上高は626億円(前年同期は9億8000万円)、営業利益が537億円(同7億1900万円)。流出トラブルを受け、特別損失473億円を計上、税引き前利益は63億円だった。
同グループは4月16日、コインチェックの全株式を約36億円で取得し、完全子会社化した。コインチェックのブロックチェーン技術や仮想通貨への知見を生かす一方、経営体制を刷新し、内部管理態勢を強化する。
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